設計事務所のブログ
by kawazoede
自然系塗料
11月28日
事務所にてスタッフの図面をチェックする。手直しが有り、急いで訂正して貰う。課題は常に先を読み、問題を自分の事と考えられる事かと思う。
昨日I邸の建築主より、見積に対する施工会社の選定結果をお伺いする。各社に書面を作成しファックスする。
L社の自然系塗料のサンプルが届く。Zigzagの建築主から床に使う塗料について相談を受け、実際にサンプルに塗って決めて頂くことにしていた。以前は別のメーカーの自然系塗料を使っていたが、酢酸による金属の腐食が見受けられて以来、設計図から外している。実際に塗った経験から、L社製品の方が臭いの発生の度合い、塗り易さ、演色性に優れているように思う。杉板に塗り、乾燥を待つ。
昼過ぎから計画案の検討に入る。先ほどのサンプルに2度目の塗料を塗る。
アトリエへの帰路、運搬用トラックの側面に缶コーヒーの広告が1面入った車を見かける。よく見ると郵便局の配送車だった。民営化を前に広告収入を上げようとの事と思うが、違和感を感じずにはいられない。Y宅急便も、S急便もそのような事はしていないし、ましてや公共性の高いサービスである。官から民への移行に伴う感覚のズレだろうか?
夜、Zigzagの建築主御自宅に立ち寄る。先ほどのサンプルを見て頂き、どの塗料を塗るか決定する。床に塗る物で、引渡し後、直ぐに建築主が自ら塗られる事を予定されている。自主施工を過去に希望された事が他の家で何度かある。布でふき取るタイプの自然系塗料はプロでなくても比較的簡単ではあるが、床のフローリングやデッキにとどめてもらう様提案している。垂直面は実際塗るとかなりの技術と、体力が要る。壁との境にマスキングし零れ落ちる塗料を気にしながら上下に塗る事は、自身の過去の経験上、床に比べ大変であることを御説明している。アドバイスとして「塗り始めは気が遠くなる思いかもしれないが、ペースを掴めば、、、」とだけお伝えした。
by kawazoede | 2006-11-29 07:55 | 日記
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