ニューヨーク、ワシントンD.C.、ニューヘイブンの旅'18

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6
11日(月)

早朝、アトリエを出発。

今回の旅先はニューヨークだった。

神戸空港発のANA便で羽田空港へ。

羽田空港で乗り換え、ニューヨーク・JFK空港へのANA直行便に搭乗。

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時差が13時間あり、殆ど眠れぬまま現地時間の昼前に到着。

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エアトレイン、地下鉄を乗り継ぎ、マンハッタンのノマド地区、MADE hotelにチェックイン。

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インテリアデザインはモダン、ナチュラルといったもの。

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ホテルで荷物を整理し、早速街に出る。

ニューヨークは多くの美術館・博物館がある。

チケットを事前に購入する為、タイムズスクエアのショップへ。

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各チケットを割引の金額で購入できるニューヨークビッグアップルパスを購入。

早速、MoMAへ。


国際コンペで選定された谷口吉生氏のデザインによる増築の美術館。

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空間を大胆に分節しながら、それを妨げる事が無いミニマルなディテール。絵画の鑑賞にストレスを感じない空間構成。氏の、ある完成された建築デザインの形式で、空間構成の方に目がいってしまう。

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名作の数々が展示されている。平日のためだろうか?これだけの逸品揃いの美術館で、思ったほどの混雑では無い。若しくは常設と企画展示の違いかもしれないが、人の流れの中で自由に絵画を見ることが出来なくなる程ではなかった。また、絵画の撮影も自由。セキュリティもそれ程厳しい感じはしない。

夕方の閉館時間まで過ごす。

歩いていると偶然、ニューヨーク公共図書館・53丁目分館(53rd Street Public Library)を見つけた。入って見ることにした。通りからも見えた大きな階段があり、自由に過ごす場となっている。その他、インテリアのデザインなど気持ちが良い。

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そこから少し歩きセント・パトリック教会へ。

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ネオゴシック様式の教会堂。外観のプロポーション、空間のバランス、ディテールも良くまとまっている。しかし、何か足りない。数百年掛けて作り上げられた元祖ゴシック教会堂は、時間の変遷の際に施工精度やデザインのズレが起き、建築に時間の積層や経過=重厚さを感じさせる。それが無いためではないかと思う。

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パトリック教会の正面、道路向かいにロックフェラーセンターが建っている。

地下鉄を使いホテルに戻る。ニューヨークの地下鉄はその歴史の古さから、独特の空間と感じる。

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天井が低く、階段や廊下は狭め、タイルの壁、鋳鉄の格子など。現在の地下鉄の車内も駅舎も、以前古い映画などで見た落書きなどは無く綺麗な物だった。しかし走行中に見える線路の向こうの空間は奥が深く、物が散乱したり壁が壊れていたりでカオスを感じる。

ホテルの最上階からエンパイア・ステート・ビルディングが見えるとフロントで教えてもらっていた。

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見にいくことにした。既に世界最高の高さを誇るものでは無いが、現在でも一際目立ち、存在感の強いビルと感じる。ライトアップは変化を楽しめるものだった。


時差の影響で何度も目がさめる。



612日(火)

混雑を避け、朝からエンパイア・ステート・ビルディングに登ることにした。

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その成果もあってか、エントランスで並ぶことなくエレベーターへ。エントランス付近では、当時のアール・デコのディテールを見ることができる。

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90年程の建築。アール・デコには、クラッシックから脱却しつつ、工業化の栄光とそれに伴う退廃的なイメージを感じる。

一旦中間階で降りるよう誘導される。ここでも十分展望できる高さ。

更にエレベーターを乗り継ぎ屋上の展望デッキへ。

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クライスラービルが見える。同じくアメリカンアール・デコの名作。頂部のデザインはタイヤを重ねてできた物と聞く。クラシックと工業デザインの融合。

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島の南西端。高層建築の密度が凄まじい。

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上から見たフラットアイアンビル。やっぱり鋭角。

地下鉄で、メトロポリタン美術館(通称Met)へ。

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相当な広さ、豊富な内容の展示で、身構えてエントリーする。

インフォメーションで昼前に日本語のツアーがあると聞き、参加することにした。

少し前に待ち合わせ場所に到着すると、ガイドの方、既に数人のツアー参加者がおられた。ツアーの概要は、1時間程度、全体をかい摘んで7作品程度を説明とのことだった。

人混みの中、ガイドさんは足早に歩いていく。街でも感じたが、ニューヨークの人たちの歩くスピードは早い。

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ティファニーのステンドグラス、16Cのイギリスの甲冑、フェルメール、エドガー・ドガ、ゴーギャン、ゴッホなど多岐にわたる作品をご説明頂いた。それでも、カテゴリーだけで見ても美術館の収蔵としては一部。如何に収蔵物が多いかを感じさせる。

ツアーの後、一旦屋上に上がって見ることにした。屋上からはセントラルパークが一望できる。公園の緑の向こうにスカイスクレーパー。独特の構図。

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全ての展示を全てゆっくり見るには数日かかりそうな為、見たいジャンルを絞る。

因みに館内の撮影はここでも許可されている。名画も勿論。

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MetのチケットでThe Met Breuer(メトロポリタン美術館・別館)にもエントリーする事ができる。近くの為、閉まる前にと移動した。

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The Met Breuerの設計は名前になっているマルセル・ブロイヤー。Metに比べスケール、展示空間は大分小さい。

階段状にキャンチレバーで建物が張り出し、外観を特徴づけている。

1階エントランスの天井は照明器具の傘が並べられ一際目を引く。

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展示室に大窓が取り付けられている。それ自体が絵画のようにも見える。


日没までまだ時間があり、シーグラム・ビルディング(設計:ミース・ファン・デル・ローエ)へ。

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コールテン鋼のマリオン・窓枠・外装パネル、ピロティ、ガラス張りのエントランスホールは、その後、世界中のオフィスビルの典型となった。エントランスホールには入ることが出来るが、写真は不可の様だ。


その斜め向かいにあるLever House(設計:SOM)。

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こちらも同じくオフィスビルの一典型となった。

何れもその後の典型となった為に、歴史的意味や解釈がなければ、世界中のビルに紛れてしまうという、アイロニーがある。


更に歩いてクライスラービルへ。既に一般の入場ができない時間だった。エンパイヤステイトビルより1年前竣工のアール・デコデザイン。何れも竣工当時、世界最高高さだった建築でもある。

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一般には公開されていないため、室内はエントランスの一部のみしか入ることが出来ない。インテリアのディテールは、ステンレス、幾何学がデザインのモチーフとなっている。

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上部の角に鷲のガーゴイルが見える。映画「M・I・B」でウィル・スミスがここからジャンプする、好きなシーンがある。


グランドセントラル駅に立ち寄る。こちらも映画の舞台として記憶にある空間。

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ニューヨークのストリートに夕日が落ちる。


夕食はネットで検索し、ホテル近くのFriendman’sで頂くことにした。

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美味しく頂くことができた。



613()

やや遠出の為早起き。

ホテル近くのスーパーで朝食の調達。

530PENN駅発、ワシントンD.C.行きのアムトラックに乗車。

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アムトラックの内装は、確りしていて座り心地もよい物だった。

ワシントンD.C.までの車窓の風景は、、、市街地と雑木林で比較的単調だった。

9時前、ワシントンD.C.ユニオン駅に到着。


そこから、地下鉄を乗り継ぎ、Wiehle-Reston East Metro駅へ。

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ワシントンD.C.の地下鉄はコンクリートのドーム型空間で、どの駅も基本的に同じデザイン。シンプルで照明も暗めの設定。日本ではクレームがきそうな照度かも知れない。個人的には、良い空間と感じる。


バスに乗り、10:40、漸くSteven F. Udvar-Hazy Center(スミソニアン博物館別館)に到着した。

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ここへは車でのアクセスが主となっているようだ。

広い展示室内に、第一次世界大戦から現代までの機体などが展示してある。まず、最も見たかったエリアに向かう。日本国内にも、海外にもほとんど現存していない日本の機体がここにはある。

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大戦終了後、多くの日本の軍用機は保残されず破壊された。同じ敗戦国のドイツではそうではなく、また、飛行可能な物も多数ある。その違いは何か、よく考えることがある。

敗戦という一つの節に、過去の物を捨てて新たに再生する、時と共に変化するものを自然と理解し受け入れる、日本的な意識が一つにあるのではないか?キリスト教思想を根底にもつ普遍主義との差かもしれない。或いは戦勝国側のアジア文明の軽視だろうか?

見たかった機体を色々な角度から仔細に眺める。

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米軍機に比べて小さいイメージを勝手に持っていたが変わらず大きい。

空港がある街に育ち、大の飛行機好きを自負している。詳細の内容はマニアックすぎるので、ここでは控えることにしたい。


バスと地下鉄で来たルートを戻り、今度はNational Air and SpaceMuseum(スミソニアン博物館の本館)へ。

ここでも多数の航空機が展示されている。

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博物館はワシントンD.C.の中心にあるナショナルモールに面している。

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モールを歩いて対面のエリアにあるナショナルギャラリー・東館へ。モールは東西に細長く、その両端にオベリスク(ワシントン記念塔)、国会議事堂が見える。


ナショナルギャラリー・東館は巨大なエントランスホール、巨大なボリュームに入った斜めの線が印象に残る。

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それにしてもすべてが大きい。
閉館間際でアート観賞は時間切れとなった。

17.55、ユニオン駅発の便でニューヨークに戻る。

帰りのアムトラックは満席だった。

2130PENN駅着。



614日(木)

3泊したMADE hotelをチェックアウトし、1ブロック離れたHyatt House New York/Chelseaへ。荷物を預けて、再び街に出る。

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ホテルの前の通りは花屋さんが集まったエリアらしい。歩道に人が一人通れる幅の通路を残し、所狭しと花やプランターが置かれていた。夕方には歩道の物は全て片付けられ、何も無かった歩道に戻っていた。


ホテルのすぐ近くにスーパーがあり、よく利用させてもらった。日本のスーパーと大きく違う点がある。店内にサンドイッチ、コーヒーなどの飲み物が、カフェの様にサービスされている。大抵、中でイートインできる場所もある。

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チェーン店では無い所がほとんどで、それぞれお店で雰囲気が違う。私達が良く行ったスーパー・Sun Sweet Fresh Marketはアジア系のオーナーの様だった。雰囲気が気に入って何度も通っていると、最後は顔を見て、挨拶するほどになっていた。


Whitney Museum of American Art(設計:レンゾ・ピアノ)へ。

主要な外観は、通常アプローチする側と反対に設けられた感じがする。エントランスを通り越して道側に出て、よく写真で見る外観を撮影。

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アプローチそのものは自然な感じだった。展示空間はさほど大きくなく、各階は直ぐに一周出来てしまう。

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展示空間から屋上の展望デッキに空間が広がっている。気持ち良い空間。

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Whitney Museum of American Artは廃線となった鉄道の高架を利用して作られた遊歩道の公園High Lineのエンドに接している。

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北方向に歩くことにした。適度な起伏、よく手入れされた植栽、車を気にせず歩き、ビルと道路の変化を楽しむ。コンセプトも実際も良く出来た公園だと思う。

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ただ、植栽の維持費がやや気になる。身近に見える草花は生い茂ることも枯れることもなく、見た目によく整えられている。気付くとあちこちで、手を入れておられるスタッフの方の姿があった。

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遊歩道に面していくつか目を惹く建築があった。



地下鉄を使い、国連近くまで移動。

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入場には予約が要り、今回は外観のみ。


近くのジャパンソサイアティを軽く見学。

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エントランス周りのスチールの縦格子、矢来は日本的なディテール。室内もジャパン・モダンを感じる空間だった。



この日、最後の力を振り絞り、ルーズベルト島へ。

マンハッタンから幾つか交通手段があるが、トラムを使う事にした。

ロープウェイで少し高い位置から街を見ることが出来る。

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ルーズベルト島の南西端にある公園を目指して歩き出す。が、日も落ち始め疲れもあり、今回は断念。



615日(金)

935、グランドセントラル駅発のメトロノース線に乗車。

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ニューヘイブンに向かう。

2時間弱の列車の旅。11時半、ニューヘイブン、ユニオン駅に到着。

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ユニオン駅から中心の市街地までは、歩くには少し距離がある。事前の検索で鉄道会社のシャトルバスがあることは知っていた。構内に案内を発見。

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今回のアメリカ東部の旅で感じたことの一つに、全体に案内自体は少ないが、的確な場所にそれがあり、返ってわかりやすい。

殆ど待つことなく駅前にそのシャトルバスが到着。乗車し、行先を告げると近くで降ろしてくれるようだ。

 

イエール大学美術館(設計:ルイス・I・カーン)近くで下車。早速美術館にエントリーする。

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入ってまず、三角形のコンクリート天井に目がいく。構造と意匠の美しいバランス。


円形の階段室も、つい上まで上がってしまう。

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円形の平面に三角形の天井を設け、その隙間から光を取り入れる、幾何学的なデザイン。その後の建築デザインに与えた影響は大きい。


収蔵展示している絵画・彫刻も見所が多く、確りと見ようとすると数時間はかかりそうだ。

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美術館の向かいにYale Center for British Art(設計:ルイス・I・カーン)がある。※イエール大学アートギャラリーがカーン氏のデビュー作であり、こちらは氏が晩年に設計した遺作となるそうだ。

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入ってすぐのエントランスホールから、写真でよく見た空間。

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コンクリート打ち放しの柱と梁、そのグリッドの間にできた壁面に木製パネル、スチールパネルのシンプルな組み合わせ。少ない要素で豊かな空間が出来上がっている。
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その奥にもう一つ吹き抜けの空間がある。こちらは円筒形の階段室があり、少し違った印象の空間となっている。デザインのベースに幾何学は同じくで、普遍性の追求が感じられる。
その他、階段の天井と、手すりのディテール。

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美術館の道路向かいにはイエール大学建築学科(設計:ポール・ルドルフ)の建物もある。

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学生の作品の展示ギャラリーがあり、自由に入ることができる。


そこから600m程歩き、バイネッケ・レア・ブック & マヌスクリップト図書館(設計:SOM)へ。

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外観は、窓のない重そうな直方体を1階部分で浮かせた形状。直方体は独特の形状の柱と梁にオニックスをスライスした石をはめ込んだもの。

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館内へ。中心にガラス張りの書架があり、外側の直方体の外壁と構造的にもデザイン的にも独立している。

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来場者はその隙間をぐるりと一周することができる。この書架は外からは見えるが開架ではなく、スタッフに依頼して出してもらう閉架との事。
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オニックスの壁からは石のパターンを通して光を感じる。天然石の特性を活かした窓。美しい図書館と思う。

再びシャトルバスでユニオン駅に戻り、ニューヨーク行きの電車に乗る。


グランドセントラル駅に戻り、日没まで時間があったため、フラットアイアンビルへ。

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マンハッタンは基本的に、ストリートとアベニューで作られる直行グリッドで出来上がった街区。そこにブロードウェイという斜めの軸線があって、その歪みが解消される場所が出てくる。フラットアイアンビルはその鋭角の交差点にある。その鋭角のままの高層ビルの為、細くて薄く、またクラシックなデザインに相応しくない不安定な形状となっている。意図したものかはわからないが、都市に突き刺さる楔の様な、インパクトのある形状。

6月16日(土)
朝、アメリカ自然史博物館へ。

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収蔵物は多く、展示内容も充実していている。楽しい、と感じる。

全てを数時間でゆっくり見ることは難しそう。マップでエリアを選び足早に見て回る。


バスに乗り、セントラルパークを横断する。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(設計:フランク・ロイド・ライト)へ。

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エントランスから、螺旋の吹き抜けの空間に直に入る。

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これまで何度も写真で見ていた。ほぼ想定していたスケール感。

螺旋状にスロープを歩きながら展示物を見る事が、コンセプトの主かと思う。展示物は斜めのスロープに対して置かれているため、水平垂直では無い。見られないことはないが、落ち着いて見る感じでもない。螺旋、斜めの床で人は動きの中にある。

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手摺壁が作る曲線が美しい。


遅めのランチをグランドセントラル駅に近い、BENJAMIN STEAK HOUSEで頂く事にした。

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少しイレギュラーな時間に来たため、廻りには人がいない静かなランチ。一度は食べておきたかったご当地本場のステーキで、美味しく頂く。これだけのボリュームのステーキを食べても、脂身が少なく翌日は胃がもたれることはなかった。

グランドセントラル駅からクライスラービル、メットライフ・ビルディング(旧パンアムビル、設計:ワルター・グロピウス)は直近く。

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地下鉄でマンハッタンの南、ワールドトレードセンターへ。

この地区の玄関的な建物としてワールドトレードセンター駅・OCULUS(設計:サンディアゴ・カラトラバ)があり、すぐに目に付く。

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羽を広げたような、骨格のような、巨大なオブジェのような駅舎。

インパクトの強い形態。キャンチレバーの長さが大きく、見上げて圧倒される。

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しかし、羽の両端に広がる空地がそれぞれ違い、片側が狭い。その為、周辺に対してややアンバランスな配置の様にも感じる。

室内は、骨格の様なリブ梁で作られた巨大な空間がある。

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長楕円の平面で、リブが作り出すシークエンスは教会のよう。大きな吹抜けの空間は豊かであり、贅沢でもある。


9/11メモリアルサウスプールを中心に跡地は再建が進んでいる。

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一駅地下鉄に乗り、ブルックリン橋を少し歩く。

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橋からワールドトレードセンターを見た、日没前のスカイスクレーパー。



617日(日)

朝、9時過ぎにタイムズスクエアー教会へ。

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日曜日の朝の礼拝でゴスペルが行われ、一般にも公開されている。

外観から、エントランス、客席とほぼ劇場の様な設え。

信者の方が主の為、後半の説教の前に退席するのであればとの事で2階席に誘導頂く。

2階席は観光の人だけかと思っていたが、そうでもなさそうだった。

ゴスペルが始まって間もなく、殆どの人が立ち上がり一緒に合唱されていた。ゴスペルは約1時間の内容だった。宗教行事の一環に、教会のご厚意で参加させて頂く、と言った感じかもしれない。



再びルーズベルト島に向かう。地下鉄を使い、その後島内のバスで南西端にあるEour FreedomsPark(ルイス・I・カーン)近くまで移動。

公園入口には管理事務所があり、開園している時間が決まっているようだ。

島の細長い形状に合わせて公園はデザインされている。アプローチの2つの軸線が、鋭角に交わった地点が島の先端となっている。

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アプローチの軸線には広葉樹の並木が規則正しく植えられ、その先へと人を誘う。並木の木陰が心地よいアプローチ。

その合間に対岸のマンハッタンの摩天楼を見ることが出来る。

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先端にはアプローチで歩いてきた方向に視界が抜ける広場がある。

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ここから再び、マンハッタンの摩天楼の風景。ここで鋭角に狭まった島の先端は、視界の広がりとして大きく開放される。


来たルートを戻り、セントラルバークの南東角付近へ。

公園の短編を横断してみる事にした。

適度な起伏とカーブのある遊歩道、大きな石の小山、池などがあり、楽しく歩くことが出来る。時折、木々の間からマンハッタンのスカイスクレーパーの風景が広がる。

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途中、メリーゴーランドCentral Park Carouseを見つけた。19世紀後半に作られた物の様だ。折角なので乗ってみる事にした。3ドルで3分程度だろうか?楽しむ事が出来た。

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セントラルパークを横断し、更に歩いてリンカーン・センターへ。

外観のみ見学。

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地下鉄で南に移動し、新現代美術館(設計:SANAAGensler)へ。

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閉館が近く、こちらも主に外観とエントランスのみの見学。

ニューヨークの建築探訪は、最終となった。

最後の夜はアメリカらしいレストラン・ダイナーで夕食をと、Pete's Tavernで頂く。相当なボリュームをゆっくり、美味しく頂く。

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ホテルへの帰りの道、ストリートで見ることができた夕日のグラデーション。
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ホテルに戻り、最上階の展望デッキへ。都市の夕暮れも良いものだ、と思う。

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618()

朝、ホテルをチェックアウト、地下鉄を乗り継ぎ、JFK空港へ。

定刻通り帰路に着く。


今回、建築と街の見学は、有意義だったと感じている。

また、それと別にグローバリズムの最先端で何を感じることができるのかも、課題の一つだった。良くも悪くも私たちはその渦中にあり、なすべきことが少し見えた気がする旅だった。


by kawazoede | 2018-06-11 00:00 | ニューヨークの旅’18
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