カンボジアの旅’25

関空からベトナム航空で、カンボジア・シェムリアップ=アンコール国際空港へ

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10月末
ホーチミンで乗り継ぎ、カンボジア・シェムリアップ=アンコール国際空港に、予定通りの15時に到着。

空港は中国の支援で2023年に新築されたもの。






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アンコールワットの観光の玄関口と言えます。しかし、着陸時に窓から見る限り、20ほどあるゲートに飛行機が駐機していません。便数が少ないようでした。

滞在中のガイドの方も言っていましたが、コロナ以降、観光客が大幅に減ったとのことです。


空港ではホテルに予約していた車で移動。

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途中の道では延々と続く平野が見えます。

メコン川、トンレサップ湖からの堆積で、この平地が出来上がったようです。カンボジアの水の豊かさを感じます。

今回のホテルは市街地にある Viroth's Hotel としました。

モダンとバナキュラーを融合したリゾートデザインです。私が建築設計を検討する際のコンセプトに近いものを感じます。

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夕暮れになり、ネットで近くのローカルレストランをチェックし街へ。

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レストランはGoogle mapで評価が高かったNak'sさん。
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カンボジアの料理は、比較的日本人に合う感じだと思います。
何れもカンボジアの定番料理。

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香辛料が強くなく、やや甘めの味付けです。当地の代表的な料理を美味しくいただくことができました。



念願のアンコールワットへ

朝の5時にガイドさんと共にチャーターを予約していました。

10分前にはロビーに降りましたが、既にガイドさんとドライバーさんは待たれていました。

ネットの情報通り、とても日本語に堪能なカンボジア観光タクシーチームのガイド・チョムラーンさん。

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アンコールおよびその周辺の遺跡を見学するにはチケットが必要ということで、まず、チケットの販売所へ。

顔写真付きのチケットがすぐに発行されます。

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既に日の出時間を狙った観光客はいますが、それほど混んでいませんでした。後で分かってきたのですが、同年7月に起きたタイとの国境紛争などで現在観光客が減少しているようです。

そこから数分で、アンコールワットに到着します。

夜明けはまだですが、西参道を歩きます。

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アンコールワット遺跡群では、東西と南北の軸線の強さを感じます。その軸線の交点に本殿があります。その軸線上を中心に向かってアプローチし、途中、回廊を通る形式です。アンコールワットでは参道が350mあり、回廊は3つで壮大です。

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保存状態も良く、やはり最も印象に強く残りました。

元々はヒンドゥー教の寺院として建てられたものが、その後仏教に改修されたものです。

基本的にアンコールワット遺跡群は石造りが主となっていて、レンガが主のアユタヤ遺跡、タイの典型的な木造寺院と異なる印象です。

そのルーツはインドにありそうです。

ガイドさんのお話を聞き、すぐにネット検索をしました。古代カンボジア(扶南)はインドから渡ってきた人たちによって1世紀に建国され、インド人、モン族、マレー人が混血し、クメール人とされています。

東南アジア、インドシナ半島内でも、文化的・民族的に大きな関係があることを、今回初めて実際に見聞きし、認識できた気がします。

その為、隣国のタイ、ベトナムとは長期にわたり紛争を繰り返してきた歴史があります。

話が逸れましたが、石造りの建築に、タイで見た建築と大きく異なる印象を持ったのは当然かもしれません。

石を使うことで、より長い耐久性、つまり普遍性を追究したと考えます。

壁面の彫刻も、インド・アーリア様式を感じさせます。

現代の国民の97%が仏教徒と言われるカンボジアでも、ヒンドゥー教の影響が残っているとのお話でした。

日の出のアンコールワットは、薄っすらと雲が残ったものでしたが、美しいシーンを楽しむことができました。

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参道の途中、その両側にある経蔵は、東西への軸線が通るよう、いくつかの開口が設けられ、軸線のシークエンスが強調されます。
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本殿を囲む回廊の壁面には神話などの彫刻が施されています。その回廊を抜けて本殿に至ります。

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彫刻は繊細で整っており、建築空間との整合性を感じます。

本殿の棟へは観光客用に作られた木製の階段で上がります。それでも急な勾配です。元の階段はさらに急なため、当時の王族はどうやって上ったのだろうと想像を膨らませてしまいます。

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棟の上部へ上がると、東西南北に祭壇が置かれています。また、その方向にも開口部があり、ここでも軸線を強く感じます。

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ツアー中、仏教の若い僧侶をよく見かけました。

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一旦ホテルに帰り朝食。

アンコールワットの日の出のツアーでは朝が早いため、このパターンが多いようです。

10時からツアーを再開します。



バンテアイ・スレイへ

バンテアイ・スレイはクメール語で「女の砦」の意味。赤い砂岩で造られた、ヒンドゥー教の寺院。

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ここでも回廊を貫く軸線があります。

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開口の枠は装飾され、奥への連続性を強調しています。

本殿の裏に、「東洋のモナリザ」と呼ばれる彫刻があり、スポットとなっているようです。

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各所に精緻な彫刻を見ることができます。



タ・プローム(仏教寺院)へ

こちらは、長期間ジャングルに放置され、ガジュマルなどの樹木が根を張り成長し、石の建築と一体化したような寺院です。

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人工物と自然が融合し、徐々に自然へと戻っていく過程でもあります。

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自然との融合を深層に持つ日本的な感覚なのか、そのような姿に美を感じてしまいます。

既に樹木を撤去することは難しいようでした。その為、そのままの状態を保存となっています。

映画『トゥームレイダー』の撮影に使われたことでも有名です。
壁の彫刻に、恐竜(ステゴザウルス)ではないかとの噂がある物があります。

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アンコール・トムへ

アンコール・トムはクメール王国の巨大な城郭都市遺跡で、1辺約3kmの城壁に囲まれています。

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5つの城門があり、そのうちの勝利の門。

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観世音菩薩の顔が彫刻された仏塔があります。
別で死者の門もあり、戦死者はその門を通って帰るとの説明でした。

アンコール・トムの中心に位置するバイヨン寺院。

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「クメールの微笑み」と呼ばれる観世音菩薩(またはジャヤヴァルマン7世の顔)の四面像が多数配置された、仏教とヒンドゥー教が融合した寺院です。

各所にその融合を見ることができます。

庶民の生活やチャンパ軍との戦闘の様子が描かれた壁面の彫刻も見どころです。

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5つの城門のうち最も美しいとされる南大門。

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アンコール・トムは3km四方を取り囲むように堀があり、各門に向けて橋が架かっています。

保存状態が良いとされる南大門に架かる橋の欄干の両側には、神々と阿修羅の石像が並びます。ヒンドゥー教の天地創造神話「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」をモチーフにしています。

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プノン・バケン寺院へ

15分ほど山道を上がります。

ここは小高い山の上にあり、周辺を見渡すことができます。

また、夕日が美しいスポットでもあります。

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直線距離で1.7kmほどにあるアンコールワットも見ることができます。

到着時は日没より早かったため、しばし涼むことにしました。

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当日は雲が出ていたため、日没は諦め、人混みを避けるよう早めに下山しました。



朝、しばしホテルを散策。

プールを中心にフロント、レストラン、客室が配置され、コンパクトですが市街地の中で落ち着いた、心地よい空間です。

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10時にツアーをスタート。

昨日と同じメンバーで、ピックアップしてもらいました。



ベンメリア遺跡へ

ヒンドゥー寺院の遺跡でアンコールワットと同じ様式の遺跡です。

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しかし、長期にわたり放置されたため樹木が絡み崩壊が進んだ状態です。

前日に見たタ・プロームから、さらに自然との融合が進んだ感じです。

こちらも修復はせず、現状の保存という形です。

今は遊歩道が整備されて歩きやすくなっていますが、数年前は崩れた切り石を登って見学していたそう。


カンボジアでは歴史的に奇数は縁起が良いとされています。

その為、回廊の数、棟の数、欄干にあるナーガと言われる蛇の頭の数、いずれも奇数との事でした。

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オールドマーケットを散策

中心市街地にある古い町並みがある市場。

観光客向けから地元向けまでお店が軒を並べています。

お土産物屋さん、生鮮食料品、理容室が一つ屋根の下に連なっていて、どこか懐かしい雰囲気です。

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カンボジア舞踏

カンボジア最後の夜は、カンボジア舞踏を観ることにしました。

旅先では、その地域の文化や空気を感じたいと、できるだけ民族音楽や舞踏を観るようにしています。

1時間の舞踏のプログラムはアプサラダンスに代表される「宮廷古典舞踊」と、庶民の間で発展してきた「民俗舞踊」の構成でした。

古典舞踊は手足の形などにインドの影響を感じます。同じくヒンドゥー教にルーツを持つバリ舞踏にも近い感じを受けました。

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東南アジアに長く繰り広げられてきた歴史の奥深さ、複雑さ、成熟度の高さを感じます。


アンコールワットへの旅は以前からの希望でしたが、内戦の悲しい歴史から避けていました。しかし、行って良かったと思います。

カンボジアも長い歴史の中で栄枯盛衰を繰り返して現在があり、その深さを垣間見ることができたためです。カンボジアの歴史、文化、人の穏やかさを感じた旅でした。

帰国し自宅にて・・・
カンボジアの名産である胡椒
現地で購入した胡椒を、ペッパーミルで挽いてもらいました。
ピリッと辛く、薫り高く良い記憶と共に残りそうです。

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by kawazoede | 2025-11-06 17:26 | カンボジアの旅’25
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