設計事務所のブログ
by kawazoede
計画案打合せ
12月21日
事務所にて、計画案パースを作成。午前中に作成完了しプリントを開始する。画面上で見ている色とプリントで出てくる色は微妙に異なる。プリンター、モニターのどちらにも原因はある。プリントしてPC上で色を調整し、またプリントを繰り返す事になる。
建築の形態を検討しながら、幾つかの本を読んでいる。新しいテクノロジーで既存の概念から解き放たれ、重力、光、風等に対し自由な形態が生まれている。それでも水平面に対しては絶対的な影響が建築には付きまとう。風や光はコントロールできるとしても、雨に対しては昔ながらの方法で対処せざる得ない。防水能力が幾ら向上しても、水を切るという機能面が障害になり、外部で完全なフラットの面を作ることは出来ない。幾何学で建築を作ろうとしても、何処かにしわ寄せが起きる。同じく純粋形態で建築を作ろうとしても、同じ問題が発生し、極力目立たないか目の錯覚に頼って誤魔化すしかない。建築が彫刻とその生成プロセスを分かつ大きなポイントと思っている。近代建築以降のデザインに矛盾を感じながら、何かしら別のデザインコンセプトが必要と考えている。
計画案打合せ_e0097130_0795.jpg姫路に移動。計画案の打合せを行う。パースと模型でプレゼンを行う。5つの案について御説明し、意見を交換する。凡その方向性は決まりそうになったが、次回まで検討頂く事とする。平面に対して新たな御要望を伺う。若干の変更が必要となった。
アトリエに戻る。到着時にアトリエの敷地内で一寸した事件があった。所有するとは同時にそれを守らなければならない義務が発生する。今日はその事を痛感させられる。
by kawazoede | 2006-12-22 00:07 | 日記
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