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カテゴリ:フィンランドの旅 '07( 1 )
ヘルシンキとユバスキュラの旅
2007年6月15日 (関空→ヘルシンキ
午後、関空発のフィンエアーで、フィンランド ヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着。当地は快晴で日差しが強い。20℃ほどの気温があり過ごし易い。フィンエアーバスを使い、ヘルシンキ中央駅へ。駅に近づくと主要な建築が幾つか見えてくる。フィンランディアホール(アルヴァ・アアルト)、キアズマ(スティーブン・ホール)、中央駅(エリエル・サーリネン)。一先ず、ホテルに向う。
ホテル・GLOは、ショッピングモールに近い町の中心的な通りに面する。ゆとりのあるプランと使いやすい設備で滞在中はリラックスする事が出来た。ロビーにPCが置かれていた。ネットの接続を自由に出来る為、滞在中はウェブメールの受信で重宝した。
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北欧の夏は夜が長い。日没は現地時間で22時を過ぎる。到着後、十分時間があったため、早速街に出かける。先程、横目に通り過ぎたヘルシンキ中央駅へ。途中、アカデミア書店(アアルト)が有る事に気付き、立ち寄る。1969年に完成、当時の原型を留めているとすれば商業施設としては稀有な事と思う。商業施設に限らず、後で見た幾つかの建築も同じく、さほど手を加えず使われている様に感じる。見学しながら国民性の違いだろうか?と考えていた。
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ヘルシンキ中央駅へ。直ぐ近くにキアズマ(フィンランド現代美術館)が見える。その隣にガラスのカーテンウォールで軽快なデザインのヘルシンギン・サノマ新聞社ビルを見ることが出来る。
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夕方で遅めの時間の為、キアズマは外観とエントランスのみ見ることにした。キアズマはヘルシンキの要所の中心に位置している。うねった形態が街の軸線のズレを吸収しているようにも見える。キアズマの北側に工事中の空地があった。ここに何か建築の予定が有るのかもしれない。
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そのまま、テンペリアウキオ教会(Timo,Tuomo Suomalainen)へ歩く。ヘルシンキでは岩盤が露出した状態を良く目にする。元々、岩盤の上に街があると言う事だった。目指す教会も岩盤をくり貫いて造られている。エントランスの逆側からアプローチしてしまったようだ。岩盤の坂を上ると屋根は見えるが、入り口が見えない。
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来た道を戻り、半周廻りエントランスへ。円形の天井を放射状にPCの梁が支え、その梁と梁の隙間から光が入ってくる。岩盤の荒々しい壁に圧倒される。教会が神の空間として人が創造しうる究極の空間である事に変わりが無いが、フィンランドのデザイン的なコンセプトに強いナショナリティを感じる。良く見ると円形の天井から伸びる梁のスパンを揃える為に、くり貫いた岩盤の上に大きい砕石が部分的に積まれている。納まり上仕方なかったのかもしれないが、この石積みは無いほうが良かったのではないか、と余計な事を考える。
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ストックマンデパートで簡単な買い物をする。北欧一のデパートとして歴史がある。面積も広く去年見たアムステルダムのバイエンコルフより規模も品揃えも上では無いだろうか?ホテルに戻る。


2007年6月16日(ヘルシンキ
朝、中央駅のインフォメーションへ。事前にパートナーが調べてくれていた「ヘルシンキカード」を購入の為、カウンターに並ぶ。順番待ちで思いの外時間が掛かってしまったが、丁寧に対応してくれた。知らなかったが、このカードを購入すると市内観光のバスツアーが付いていると言う。「利用するか?」との問いに、14時からのスタートに予約を入れてもらう。
その後、再びキアズマへ。外周を一周しエントランスへ。昨日のアカデミア書店、テンペリアウキオ教会でもそうだったが、エントランスの扉は真鍮で造られている。フィンランドの主要埋蔵鉱物資源に銅がある。建築に多用する何か歴史的な要因が有るのだろうか?エントランスに入ると直ぐ、本で見た内観スケッチのイメージそのままの空間を見ることが出来る。カーブしながら幾つかの通路が奥へと延びていく。それ程大きい建物ではない。福岡のネクサスワールドにあるマンションで見た空間と違い、うねった壁や天井が特徴である。
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フィンランディアホールhttp://www.finlandiatalo.fi/en/へ。何の下調べもせず訪れた為、空いているのかも分からなかったが、幸いイベントでエントランスホールの一部が開放されていた。主要なホールは見ることが出来なかった。その為かあまり強い印象は残らなかった。
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ホテル近くのエスプラナーディ通りまで戻る。Marimekkoのショップを見つけ立ち寄る。
昼食をカフェで軽く取り、観光ツアーバスのスタート場所へ。途中、ヘルシンキ大聖堂(カール・エンゲル)の階段を上がる。ネオクラシズムの建築で、ルネサンスになるのだろうか?それでもイタリアのそれとドームのバランスが違い縦に長い印象を持つ。フィンランドらしいデザイン処理がされているように思う。階段にむかってステージが組まれ、民俗音楽が演奏され、賑やかな初夏の風景だった。
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市内観光バスに乗りシートに座ると、解説ガイドの言語切り替えの摘みがあった。見ると有難い事に日本語もある。乗ってくる人は比較的年配の方が多い。バスは地図に書かれたルートに沿って走り出す。
先程見たヘルシンキ大聖堂、スオメリンナの海岸線、テンペリアウキオ教会、シベリウス公園、フィンランディアホール等、既に見たところも、解説付きで分かり易い。これまで「観光バス」は使った事が無かったが、短時間に街の構成、規模などを図り知ることが出来、楽しい物だった。
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トラムの4に乗ってヘルシンキの北西に向う。ヘルシンキではトラムに良く乗った。昨日購入したヘルシンキカードはフリーパスで、ホテルからも停車駅が近く、足代わりに重宝する。折り返し手前の駅で下車し、アアルト自邸に向う。周辺は閑静な住宅街である。緩い坂の向こうに、ひっそりと建つ建築を何とか見つけることが出来た。エントランスに立ち、扉を開こうとするが引き手やノブが無い。おかしいと思いながら直ぐ近くにあるドアホンを押す。暫くすると、中から女性が現れ、今ツアーをスタートした所で、次は5時から始まる旨伝えられる。決まった時間から案内ツアーはスタートする事を、事前にパートナーが調べてくれていた。その事を忘れて来てしまい、戸惑っていると「OK、途中からだが入るか?」と言ってくれた。ここではヘルシンキカードのサービスは利かない。15ユーロ(/1人)を支払い、エントリーする。と、10人弱の人が中で待っている。ツアーがポーズし申し訳ないことだった。アアルトの仕事場から、1階のリビング、2階のリビング、寝室、屋上など、英語での解説だった。アアルトについては予備知識が薄いが、同時代のモダニズムと一線を画している事は良く理解できる。空間は均質でシンプルではなく、変化があり各所に素材感を感じる。「住み易そう」な家である。幾つか此処にしかないオリジナルの照明器具や家具がある。日本人の見学者が多いと読んでいたが、先に入られていたメンバーの半分は日本人かつ同業に近い匂いがした。
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アアルト自邸を後にし、近くにあるアアルトのアトリエに向う。閑静な住宅街で、偶に人の気配はするが、人影は見えない。道が合っているのか案内も無く不安になったが、間違う事無く辿り着く。事前の情報で、公開日で無いことは分かっていた。今回の旅行では日程的に内部を見ることが出来ないため、外観だけと思い庭側に回り込む。やっぱり中を見ることが出来ない事は、見学の意味を半減させてしまう。建築が建築たる所以である。
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トラムに乗り中心市街地に戻る。
モダンインテリアのViaで夕食を取る。中央駅付近のスーパーでビールその他を購入しホテルへ戻る。




2007年6月17日(スオメリンナ、エスポー
ヘルシンキカードを活用し、スオメリンナの要塞島へ行く事とした。ボートが出る港に向う。観光船、ヨット、フェリー、軍用艦が停泊し、賑やかな港の風景だった。そこから見える入り江の風景が美しい。船に乗り込む。

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穏やかな入り江に小さな岩盤の島が幾つか見える。恐らく1年を通じて大きな波は発生しないのではないだろうか?入り江には防波堤の類は全く無く、海に建物が迫っている。目指す島は直ぐに見えてくる。下船し、島の端に向って歩く。要塞建築として世界遺産の登録を受けている。起伏のある地形をゆっくりと歩く。事前にチェックしていた大戦中のドイツ製Uボートを見に行く。潜水艦を間近で見ることは初めてだったが、大戦中の旧式艦であることは自分でも分かる。大戦中、ソビエトからの侵攻を防ぐ為、中軸側として、少ない旧式の兵器で戦ったフィンランド人の歴史は有名でもある。魚雷の発射管、潜望鏡、機関室など内部も見ることが出来る。それにしても狭い。何時の時代も同じかもしれないが、実戦での潜水艦への搭乗は相当なストレスが伴うと思われる。
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島の端まで歩き、再びインフォメーションのある島の中ほどまで戻る。そこに船着場がある。良く見ると先程歩いた島の端付近までボートが行っているようだ。そのボートは島の端に着くと、今朝スタートした港まで戻る。そのボートに乗って戻る事にする。もし次来ることがあれば、島の端まで歩き、そこからボートで港に戻ったほうが良さそうである。
ホテル近くのKAMPCAFFEで昼食を取る。今のシーズン、オープンカフェのスタイルで室内より室外で食事なり喫茶を楽しむ人が多い。日本ではそれ程積極的ではないが、周りの雰囲気に合わせオープンテラスに腰掛ける。
駅からバスに乗りヘルシンキ工科大学へ。目指す場所はヘルシンキではなくエスポー市になる。ヘルシンキカードの効力も此処までは及ばない。到着しバスを降りると直ぐに大学の建築が見えてくる。広い敷地に雑木林があり、ゆったりした環境だった。一番近いエントランスから入ろうとするが空いていない。日曜で仕方ないが、どのエントランスも空いていない。諦めてオタニエミ・チャペルに向う。雑木林の脇の小道を歩く。途中、ディポリ学生センターに立ち寄るが、此処もカード式のセキュリティで入ることが出来ない。
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教会も残念な事に、オープン時間が丁度終り、外観だけとなってしまった。とぼとぼと大学に戻り外観だけ眺めながらバス停に戻る。日程的に仕方が無かったが、下調べをもう少し詳細にして置けばよかった、と後悔する。
ヘルシンキに戻る。夕食は事前に調べてくれていたTOLIへ。今回初めて郷土料理的なものを食べる事になった。フランクな雰囲気のお店で美味しく頂く。


2007年6月18日(ユバスキュラ
今日はユバスキュラへ行く事を決めていた。ヘルシンキ中央駅9:33発で、タンペレで乗り換えユバスキュラに向う。到着は12:27だった。遠い道のりだが、覚悟を決めて乗るとあっさり時間は過ぎていく。
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ユヴァスキュラ駅


ユバスキュラにはアアルトの建築が点在している、事前に地図を入手できなかった為、一先ずインフォメーションへ。駅の案内でツーリスト用のインフォメーションの場所を調べる。駅の中には無く、5分ほど歩く。インフォメーションでは、日本語版の案内付きの地図を販売している(0.5ユーロ)。一番遠い目的地を目指すことにする。セイナッツァロの役場へのルートを訪ねる。バスの乗り場を聞き、暫く待つ。バスは森と湖の美しい風景の中を進む。下車してみたいと思うような場所もあった。
役場はバス停を降りると針葉樹の林の向こうに見つけることが出来る。森に囲まれ、ひっそりと建っている。建物を半周し、スケール感を掴む。もと来た場所に戻り主なエントランスから入る事にした。ここには公共建築に良くある格式の高いエントランスは無い。自然と導かれるアプローチに住宅の玄関のような扉が目に入る。これがエントランス?と迷いながら入るほどである。地盤面より1層上がった位置に中庭があり、それを取り囲むように空間が配置されている。何とも言えないスケール感。住宅のようであって落ち着く。光の入り方をかなり苦心されていると感じる。
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ユバスキュラへ戻る。
中央フィンランド博物館とアルヴァ・アアルト美術館が隣接しているようだ。向う事にする。地図で見ると駅から1km強あるように見える。バス乗り場で運転手に其処までのバスは無いのか尋ねるが、歩くしかないとの事だった。徐々に町の中心から外れ、寂しい道をパートーナーと2人歩く。本当にこの方向で間違っていないのだろうか?疑問を抱きながら何とか到着。2つの建築は隣り合わせに建っている。エントランスに向う。が、休館日だった。仕方なく街へ戻る事とした。収穫が少ない帰りの道は疲れる物だ。
ヘルシンキに戻る。ストックマンデパートの道路向かい付近にあるKOSMOSで夕食とした。老舗のレストランでシュニッツェルを頂く。この料理は何処で食べても外れが少ない。良く頼むメニューの一つで、ここでも美味しく頂く。

ヘルシンキ最後の夜は過ぎていく。




2007年6月19日(ヘルシンキ→コペンハーゲン

少し早めに起床。今日も晴れている。比較的天気には恵まれたフィンランド・ツアーだった。中央駅からバスに乗り空港へ。
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街中でカモメを良く目にする


チェックインしロビーを歩いていると珍しい物を見つけた。1930年製Junkers A50の様だ。暫く色々な角度から眺めてしまう。
11:35ヘルシンキ発のコペンハーゲン行に搭乗する。
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by kawazoede | 2007-06-16 00:00 | フィンランドの旅 '07