アムステルダム、ユトレヒト
2006年3月19日(アムステルダム
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午前中の便でアムステルダム、スキポール空港に到着。空港を出るとフランクフルトより更に寒さを感じます。シャトルバスに乗りホテルへ移動、市街地の中心から2Km強の位置にありますが、設備、サービスとも申し分ありませんでした。チェックイン後、ホテル内のビジネスセンターへ行き、日本語の使えるパソコンでメールをチェック。昨今のメール事情で受信した大量の迷惑メールを捨て、必要な物だけ選び出す作業に時間をとられました。
町に出るにはトラムに乗らなくてはなりません。1日フリーの券を買うか迷いましたが、15枚つづりの回数券を購入。結局滞在中計2綴使いました。殆どのトラムには検札の為に運転手と別に車掌が乗車している為、チケットのチェックは厳しく行われているようです。国によっては殆どフリーという状態が多い為、意外な感じです。
ムント広場で下車、古い市街地が運河で区切られサークル状に展開しています。賑やかな街の雰囲気が感じられます。と、直ぐに建物が傾いている事に気づきます。聞いてはいましたが想像していたものと違い左右前後に町の中心付近では殆どの建物が地震の後のように角度を持っています。
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滞在中、この傾きを見る度、様々な推測をしました。それはオランダの現代建築に与えている視覚的な影響です。安定と不安定の微妙なバランスを一部の現代建築に感じます。
ダム広場まで、歩行者専用のショッピングモールがあり、オランダらしいグッズを見ながら楽しく歩く事が出来ます。
ダム広場に面してゴシック様式の新教会堂が在ります。内部に入ろうとするとインドネシア美術品の展示を有料で行っていて賑わっています。今まで訪れたゴシック教会堂では見た事が無いミスマッチの催しで驚きました。教会としては使っていないのでしょうか?

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ダム広場から旧教会堂へ移動。飾り窓の地区にこれほど隣接しているとは知りませんでした。教会の後陣沿いの狭い道路を歩いていて、向かいにある建物の1階の大きな窓越しの風景にびっくりさせられました。
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そこから更に移動し海運協会ビルの前を通り、湾の橋を渡りニューメトロポリス(レンツォ・ピアノ)へ。遠景で見るとシンボリックな形態がこの入り江を特徴付けている事が良く分かります。誰の設計か分かりませんが、直ぐ手前に1階がガラス張りで2階が浮いた建築があり目を引きます。
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ニューメトロポリスから南へ直ぐの位置にアムステルダム建築センター(レネ・ファン・ズーク)を見る事が出来ます。複雑な曲線が非常に魅力的で、見る角度で違った印象を感じます。
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その日の最後に中央駅に近い聖ニコラウス教会へ。こちらは普通に教会として使われ、ミサが行われていました。
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食事後ホテルに戻り、今までに無く深く眠ってしまいました。

2006年3月20日(アムステルダム
朝食後、ファン・ゴッホ美術館(G・Th・リートフェルト、他)・増築棟(黒川紀章)、広い公園に面していますが、エントランスはこちらではなく道路側です。
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開館の10時少し前に着くと5列くらいの長蛇の列。エントランスの各列ごとに案内が書いてあり1番端の短い列で並んでいると、後にも人が他の列ほど並びません。心配になり、列での違いが何かと近くのスタッフに聞くと、にこりと笑って「same」との回答。人間の心理として人の極端に少ない列には並びにくいという事でしょうか?ゴッホの作品は旧館にあり、黒川氏設計の増築棟は企画展に使っているようで、入場の料金が違います。ゴッホの作品は世界中に散在している為か、私が好きなひまわりの絵は1枚のみしか展示していませんでした。それでも「馬鈴薯を食べる人々」など主要な作品が多くあり、その前に人だかりが出来ています。

建築そのものにリートフェルトのデ・スティルの面影は既に有りません。時代の流れの中で一期は輝いていたムーブメントでしたが、建築デザインにおいてはその消費のスピードは余りにも速かったと考えます.

トラムに乗り中央駅へ。更にバスに乗りボルネオ地区附近で下車。ベイエリアの再開発で目を引く建築が集中しています。殆んどが集合住宅のため中には入れません。ボルネオ・スポールングブルグ(マスタープラン:ウェスト8)、 The Whale(フリッツ・フェン・ドンヘン)、ピエトハイン・トンネル・ビル(ファン・ベンゲル&ボス)、アイ・タワー(ノイトリング・リーダイク)の周りを歩きました。造形的に最もインパクトを感じた建築はThe Whaleでした。それでも建築の中に入れないのは物足りない事です。
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The Whale

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ピエトハイン・トンネル・ビル
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アイ・タワー


バス+トラムでライツェ広場附近へ。複合建築であるビザンティウム(レム・コールハース)を見つける事が出来ます。
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そこからドム広場附近に向かって歩きました。シンゲルの花市に立ち寄ります。
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更に歩き途中商業ビルの真中に吹抜けとガラス張りの斜行エレベーターが見え、興味を引いたため最上階まで上がりました。低層階から2層分ほどガラス張りの棟だけの部分があり最上階2層はカフェレストランとなっていました。低層の密集した町から突出した展望台で360度のパノラマを望む事が出来ます。つい長居しました。後で調べると建築はKalvertoren(恐らく設計はde Cie)でした。
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ドム広場の前にバイエンコルフという百貨店がありここで若干の買い物をしました。ここ数年で見たヨーロッパのデパートの中では品数・質とも上位クラスです。アムステルダムには他にもショッピングの施設が多数あり、楽しむ事が出来ると思います。
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オランダらしい食べ物を食べたくなり、新教会堂の裏にある老舗の店に行きました。チキンとポークをそれぞれオーダーし、量の多さに心配しましたがあっさりした味付けで美味しく、平らげました。

2006年3月21日(ユトレヒト

今日はユトレヒトに行く日と当初より予定していました。目当ての中央博物館がオランダ滞在中、この日しか開いていない為でした。アムステルダム中央駅で列車の切符を買おうとしますが、自販機は現金ではコインしか受け付けません。幾つかの機械を見て同じ事を悟り、諦めて窓口で買うことにしました。窓口のエリアを進んでいると奥に両替機を発見。どうやらここで両替をして自販機で買ってくれということのようです。
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ユトレヒトまでの時間は30分です。車窓を楽しく見ていると直ぐ着いてしまいます。
ユトレヒトの駅も賑やかでコンコースを出るとショッピングモールに直接繋がっています。インフォメーションを探しますがなかなか見つかりません。駅員さんに聞くと、ここだと教えてくれた物はタッチパネルのモニター案内です。仕方がないのでそれで調べていると、次のインフォメーションの場所を指し示しています。ロールプレイングゲームのようで面白いと思い探しました。ショッピングモールにそのコーナーがあり、目的の建物その他を聞くと教えてもらいましたが、ツーリストのインフォメーションではないとの事でした。其方でツーリストインフォメーションの地図を貰い、暫く町の中を歩きます。何とか辿り着いたのですが、ここまで分かりにくいと不安になります。其方で中央博物館の位置、シュレーダー邸(G・Th・リートフェルト)の場所を聞き、まず中央博物館に向かって歩きました。川沿いの道は街並みの変化を楽しみながら歩く事が出来ます。
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ディック・ブルーナが創作活動している町でもあり、若しかしたら会えるのではと期待しましたが、望みは叶いませんでした。途中、ゴシックの棟を発見。袖廊の無い後期ゴシックで美しいドムでした。
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中央博物館のエントランスで多くの情報を聞きだすことが出来ました。シュレーダー邸の内部見学は中央博物館のチケットに料金をプラスして購入し、かつ事前の予約が必要という事、当地までのルート、その他ユトレヒト大学へのルートです。実は3日前のホテル到着時、シュレーダー邸は予約が必要な事を知っていた為、コンシェルジェに頼み、電話で予約をお願いしましたが、既に一杯で残念ながら取れませんでした。現地で再度予約のキャンセルが無いかと思い尋ねましたが結果は同じでした。
中央博物館にはリートフェルトの家具や絵画、そして最近出来たミッフィの常設展があります。リートフェルトのコーナーはこれまで写真でしか見た事が無かった家具等があり、大変刺激的でした。その後2006 年2月18日にオープンした、新しいミッフィの家となる「ディック・ブルーナ・ハウス」(ミッフィのコーナー)へ。極度にデフォルメし単純な形で表現される豊かな優しい表現は建築にも通ずるテーマではないかと思います。
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先ほど教えてもらったルートでユトレヒト大学へ。バスに乗り10分弱の距離です。バス停で降りて直ぐ新しい建築に気づきました。大学の図書館のようですが、ラウンジなどもあり豊かな空間です。植物をあしらったカーテンウォールの表現が新鮮です。図書館のスタッフの方に聞くとヴィール・アレッツのデザインだそうです。大学の建築は比較的オープンで助かります。勝手に中に入らせてもらいました。
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そこから歩いて直ぐにエデュカトリアム(レム・コールハース)を見る事が出来ます。オランダに来てようやくレムらしいデザインを感じさせる建築でした。斜めのスロープが建築のファサードを形作り空間をも分節しています。内部を見歩いているうちに講堂の入り口を見つけました。少し空けると講義が行われていますが、中まで入る勇気はありませんでした。


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すっかり満足し、バスで中央駅に戻ります。そこで今度はユネスコの世界遺産に認定されたシュレーダー邸附近までのバスに乗ります。下車後、低層の住宅街を歩いていると突如目に入ってきます。意外に小さく感じました。外から何枚も写真を撮り暫く眺めていました。中では予約の取れた人達の案内が行われています。日本人のグループのようでした。

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建物の直ぐ脇に固定式の双眼鏡のようなボックスがあります。覗いてみると室内の写真が見えます。中に入れない人のためのスライドの装置です。手動で写真を切り替えるシンプルな物ですが、外観と照らし合わせながら見る事が出来、参考になります。
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バスで中央駅に戻り、アムステルダムに帰ることにしました。次の電車まで時間があったため、クロケットとジェラートアイスをそれぞれ購入。因みにオランダではクロケットを自動販売機で買うことが出来ます。
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ユトレヒトはアムステルダムに比べて落ち着いたスケールの小さい町ですが、見る物も多く大変気に入りました。
アムステルダムに戻り夕食としました。昨日のクラシックな雰囲気から一転し、軽い感じのカフェ「Cafe de Jaren」(http://www.diningcity.com/ams/dejaren/index.ht)で取る事にしました。食事も美味しく、楽しく過ごす事が出来ました。
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今回のプログラムはこれで終了した事になります。ゆっくり見たつもりだったのですが、かなり多くの建築を見たようです。妻にはハードな旅だったかもしれません。
# by kawazoede | 2006-03-22 00:00 | オランダの旅 '06
フランクフルト、ケルン、シュトゥットガルト、マインツ
2006年3月15日 (フランクフルト
ルフトハンザ航空を使い午後フランクフルトに到着。空港に乗り入れているSバーンで中央駅に移動しました。
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雨は降っていませんでしたが曇っています。ネットで事前に調べていた天気予報は各国、各メディアでばらばらで実際の現地気温は低い方の予報が当っていました。予約していた駅近くのホテルを目指しました。デザイナーズホテルとは日本だけの事かと思っていましたが、当地でもその様なジャンルがあって、当ホテルはそれに分類されるようです。
チェックイン後、町の中心へ向かって歩きます。巨大な高層建築は直ぐ目に付く為、目的の建築には簡単に辿り着く事が出来ます。DG銀行(KPF)、コメルツバンク(ノーマン・フォスター)と連続します。エントランスまでは入る事が出来ますが、それ以上はセキュリティチェックがあり入れません。外観の印象は端正なディテールやバランスの良さはあっても期待していたインパクトは得る事が出来ませんでした。スカイスクレーパーのデザインも根本的な所での行き詰まりを感じずにはいられません。
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更に歩き大聖堂へ。歴史的建築の残るレーマー広場に近いのですが、その建築群も思っていたより小規模で限られています。
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日本の街と同じくフランクフルトの町は戦時中の空爆によって大きく変化してしまったという歴史があり、現在の町はその結果と言えるのかもしれません。
その日は飛行機での疲れが残っていた事もあり、スーパーで日用品を買い早めにホテルに戻りました。


2006年3月16日(ケルン、フランクフルト
7時に起床。時差の影響で未明から早朝に目が覚め3度寝位しました。朝食後、電車の出発まで時間があったためメッセ・トゥルム(ヘルムート・ヤーン)へ行きました。クラシカルな外観で目を引きますが、こちらもエントランスから奥へは行けません。同様に人を寄せ付けない印象の建築です。
中央駅よりケルン行きのICEチケットを求めカウンターへ。窓口の親切な対応で5日間のレイルパスが有利である事が判明し、購入。ドイツ国内のDB、Sバーンが乗り放題でその後の移動で重宝しました。
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1時間ほどで、ライン川の向こうに車窓からケルン大聖堂が見えてきます。駅を出ると直ぐ正面に建っており、やはりその大きさに圧倒されます。ドイツゴシックの中で最も好きな教会堂です。行程は階段のみで500段強、片道約30分との事で多少ためらいましたが塔に登る事にしました。最上部で塔のTOPの飾りを内部から見上げる事が出来ます。ゴシックの特徴である垂直性が外観にもよく表れ、ラテン文化との気質の違いを感じます。
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塔を降り、昼となった為近くのカフェでMENUをオーダー。イタリアンの店で、陽気なギャルソンが担当してくれ、つい長居してしまいました。

大聖堂の直ぐ隣に建つヴァルラーフ・リヒャルツ美術館(ブスマン&ハベレール)へ。収蔵物は量、内容とも豊富で今回幾つか訪れた美術館の中では一番良かったように思います。トップサイドライトからの光が内部に入り込み安定した明るさを保っています。館の中央に大階段があり、ここを基点に上下階、左右に空間が広がっています。上の階から見下ろしたときはそれ程感じるところも無かったのですが、この階段を最下階から見上げたシーンは素晴らしく、奥行きのある重層した空間を見る事が出来ます。写真に撮りたいと思いましたが、残念ながら館内撮影禁止です。
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帰りのICEの時刻まで40分程あったので、電車から見えたロマネスクのマルティン教会堂へ。先ほどのゴシック大聖堂に比べて素朴で簡素なイメージです。
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フランクフルトに戻りマイン川の南のエリアへ。ここには幾つかの美術館・博物館があります。夕方で何れも閉まっていたのですが、通信博物館(ギュンター・ベーニッシュ)が空いていた為中に入る事が出来ました。斜めに傾けられたアトリウムの筒状のガラスが印象的です。
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夜、野菜のスープ(ミネストローネ風)、ウィンナーシュニッツェル、ビールで満腹になり、昨日と同じく9時過ぎには寝入ってしまいました 。

2006年3月17日(シュトゥットガルト
朝よりICEを使いシュトゥットガルトへ。昨日とは異なる風景が車窓から見えます。インフォメーションで地図を貰い目的の建築物の位置を確認し、先にシュターツギャラリー(ジェイムズ・スターリング)へ向かいました。町はそれ程大きい物ではなくヒューマンスケールに合った印象を持ちました。
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公園を抜け、幹線道路を渡りギャラリーに至りますが、町からのアプローチでこの幹線道路による導線の分断が残念に感じました。ギャラリーは円形の中庭を中心に展示空間が配置され、エントランスから変化のある空間を見る事が出来ます。
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その後UバーンのU7線に乗り、Killesberg Messe駅で下車しヴァイセンホーフ・ジードルングへ。ミース棟の1階部分にインフォメーションがあり、そこで本を購入しフリーマップを入手しました。全体の配置の模型が置かれてあり、興味深く見ていました。
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基本的にどの棟も住宅として使われている為内部に入る事が出来ませんが、敷地の外からの撮影を制限する看板等は無かった様に思います。撮影中にふとバルコニーにこちらに気づいた人影を見ましたが何の注意も無く、歴史的に重要な建物とは言え有り難いものだと感じました。なだらかな斜面地の住宅群で配置上どの様な意図があったのか分かりませんが、コルビジュエ棟が最も良い位置に建っているのではないかと思います。全体を見終わり、改めて近代建築の現代への影響の大きさは否定できないと痛感させられます。
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Uバーンで市街地に戻る際、間違えて一つ手前の駅で下車。目的地に向かって歩いているうちに、ガラスのボックス状の建築が目に入りました。美術館のようですが、事前にチェックしていなかった物で、かなり気になり受付でアーキテクトは誰か尋ねました。建物は昨年竣工したKUNSTMUSEUM STUTTGART(Rainer Hascher & Sebastian Jehle)だそうです。ミュージアム以外にも展望フロア、レストラン、カフェがあり自由に入る事が出来るエリアが多く有ります。思わず見つけた建築が気に入り長い時間をここで過ごしました。
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近くにゴシック教会が見えた為、中に入ろうとしましたが、鍵がかかっていて入れませんでした。後で調べるとプロテスタントの教会でStiftskircheでした。
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夕方、フランクフルト行きのICEに乗るためホームに行くと人の列。ドイツ国内では初めて経験のラッシュアワーに出くわした様で、途中の駅まで立ったままでした。

2006年3月18日(フランクフルト、マインツ
朝よりマイン川の南側のエリアへ。橋を渡ると川沿いの道が市場となり、先日の雰囲気と異なり楽しげな様子と変わっていました。
フランクフルト工芸博物館(リチャード・マイヤー)にエントリー。白く明るく上品に仕上げられた建築の印象は、以前見たバルセロナの美術館と同じです。ここにある椅子のコレクションは思っていたほど多くはありませんでした。
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更に川沿いの道を移動しドイツ建築博物館(オズワルト・マティス・ウンガーズ)へ。既に有った19世紀の邸宅の外観は残され、内部に建築の歴史、幾つかのデザインプロセス、ワークルーム等があります。デザインプロセスで初期的な検討模型から具体的な設計段階の物まで見る事が出来、参考になりました。
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5日間有効のレイルパスをフル活用し、フランクフルト近郊の町マインツへ。ここにはドイツロマネスクの大聖堂があり、見に行く事にしました。町に近づくに連れ車窓から徐々に見えましたが、一旦降り立つと、方向が良く分かりません。人に聞きながら何とか辿り着きました。マインツは今回訪れたどのドイツの町よりもよりローカルな雰囲気が感じられました。ここも土曜の為か聖堂付近の通りは露店が多く出て賑やかです。フルーツ、パン、チーズその他多くの食べ物などに気を取られましたが、一先ず聖堂を目指します。聖堂を含むこの町の殆どが大戦中破壊され、戦後の復興で建て直されたとはとても見えません。日本を含め破壊され復元しなかった町と、そうでない町の根本的な差はいったい何かと考えさせられます。
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マインツの街並み
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見学後、露店を見ながら駅へ戻る途中、気になっていたプレッツェルを1つ購入。帰りの電車の中で食べましたが、外見のイメージと違い中が柔らかく且つ弾力があり、適度な塩気で美味しく頂きました。
フランクフルトに戻り夕方まで時間があった為、近代美術館(ハンス・ホライン)へ行きました。その外観から、ポストモダンを感じさせ、好みの建築ではなかった為後回しとしていました。しかしエントランスに入り奥のホールを垣間見たときから非常に惹かれる物があり、かなり長い時間空間を楽しみました。幾つかの接点となる空間、複雑に上がる階段、視線の複雑なクロス等シークエンスを強く感じます。また鋭角三角形の敷地を活かした斜めの線が、変化のある空間を各部分に造っています。ポストモダンの建築をファサードだけの表層的現象と捕らえていたのですが、この空間のあり方はモダンでもデコンでもないポストモダンの物と思います。大変いい勉強になりました。また建築に先入観は捨て、実際見て体感するが大事と感じました。頭の整理も兼ねて1階のカフェで一服しました。
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ドイツ最後の夜は地下のワインケラーを利用した店で夕食としました。雰囲気、ドイツ料理に満足しホテルに戻ります。
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今回のドイツは、鉄道を有効に使う事の出来た旅でした。

# by kawazoede | 2006-03-19 00:00 | ドイツの旅 '06
川添 純一郎 プロフィール
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 1991年 九州大学工学部建築学科卒
 2000年 川添デザイン事務所(現 川添純一郎建築設計事務所)設立

登録
 一級建築士 第282215

受賞
・「2001年国際家具デザインコンペティションIN大川」 入賞(WAFFLE CHAIR)

・平成16年度「まちなみ住宅」100選 入賞(若ヶ谷の家)

・社団法人愛知建築士会 名古屋北支部主催「第四回(平成25年) 建築コンクール」 入賞(オアシスデイサービスセンター)

・「東京メトロ銀座線(商業エリア)駅デザインコンペ」 入賞

公益社団法人 大阪府建築士会 第7回 建築人賞 受賞(八千代の家)

18回 人間サイズのまちづくり賞 兵庫県知事賞 受賞(TREE×TREE)

The International DesignAwards(IDA 13th/USA) Gold 受賞(グレンバラ美術館)

2020 Architecture MasterPrize Honorable Mention受賞(グレンバラ美術館

DNA Paris Design Awards 2021 Honorable Mention 受賞RIVER SEA

2021 Architecture MasterPrize Honorable Mention受賞(RIVER SEA


感じたことのない違う空気を求めて旅行をすることが好きで、訪問した街では古典から現代までの建築物を幅広く見ています。

子供のころ庭で木材に鋸を引き、釘を打ち、遊びながら何かを形作っていました。その頃より手を動かして物を作り上げることに喜びを感じています。振り返って考えてみると構想し作り上げたときの感動と、そのプロセスへの関心が、大きく影響していたようです。その後、建築が持つ歴史的な意味に大変興味が深くなり、設計を通して建築の仕事に携わることを選択しました。


# by kawazoede | 2005-06-12 00:00 | 日記
バルセロナ、モンセラット
2004年4月13日(晴)
 16:30バルセロナ/プラット国際空港着。空港の外へ出ると、明るい日差しに気分が良くなり、それだけで楽しくなりました。インフォメーションでバルセロナカードを購入、シャトルバスでホテルに近いカタルーニャ広場へ移動しました。(バルセロナカード:購入期間中、市営のバス・地下鉄が無料、主だった美術館等の入場料が割引、3日間のカードで20ユーロ※2004年4月時点)
 カタルーニャ広場はバルセロナで最も賑やかな場所です。バスを降りると大勢の観光客、音楽で華やいでいます。事前の情報でスペインは治安が良くないと聞いていたこともあり、荷物があるため、急いで宿泊先であるACディプロマテックへ移動しました。GRACIA通りから1ブロック入った所にあり、利便性が良い位置です。ロビー・室内のデザインはシンプルにまとめられていて気持ちのよい空間でした。滞在中快適に過すことが出来ました。
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 カタルーニャ広場に戻り、暗くなる前にゴシック地区に入りました。この地区の中心にcatedralがあります。先にミラノで見たDuomoと異なり、フランスのゴシック教会に近い感じを受けます。装飾を押さえ、柱、ヴォールトの構成によって空間は創られています。このときは外壁の改装中で、正面にシートがかけられていました。
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 ゴシック地区を暫く散策。道幅に比して両脇の建物が高く、壁面に装飾が少ない為、やはりそれまでに見たことのない街の雰囲気です。引き込まれるように奥まで歩きました。ただしバルセロナでは最も危険地域とのこと。回りへの注意は欠かせませんでした。
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 GRACIA通りを北上し再びホテル付近へ戻り、CASA Batllo(アントニオ・ガウディ)を見学しました。入口で解説のプレーヤーを渡されますが、日本語版がない為、仕方がなく英語版を受け取りました。実物のガウディの建築を見るのはこれが初めてとなりました。外観は魚の骨のような海洋生物のメタファを感じさせます。内部空間も壁や天井は曲線・局面で作られ、特に2階の漣のような天井、最上階の白いリブボールトの天井が印象に残りました。写真で見ていたときはガウディの奇抜なディテールに目が行っていましたが、空間にストーリー性を強く感じます。奇抜なディテールも全ては空間の為の物で、非常に感動しました。ガウディの作品の中で、それほど意識していなかった建物が大変良かった為、翌日からの見学が更に楽しみになっていました。参考までにCASA Batlloの内部は撮影禁止です。
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 その日の夕食はホテル近くで、野菜のリゾット(一)、シーフードのリゾット(純)、白ワイン等を頂きました。ちなみに別の日に食べたパエリアも同じでしたが、シーフードの食べ物は結構塩辛いです。

2004年4月14日(晴れ)
 9:45ごろCASA Mila(ガウディ)へ。10:00オープンでしたが既に50人ほど人が並んでいました。ファサードがうねっていて設計するのも作るのも難しそうです。この建物はマンションであり、個々の住居ではCASA Batllo程のストーリー性は感じられませんでしたが、中庭の曲線は美しく、最上階はレンガ積みボールトの独特の雰囲気です。一番の見所は屋上ではないでしょうか?平面的な広がりのある床が少なく、ほとんどが階段で構成され、幾つもの塔は何かを連想させる、楽しい空間です。
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 地下鉄を使いSagrada Familia(ガウディ)へ移動。地下鉄Sagarada Famillia駅で下車し、ガウディ広場からアプローチしました。建物の中に入る入口はこの北東側の誕生のファサードと、南西側の受難のファサードの二箇所があります。生誕のファサードから入ったのですが、教会周囲を1周して全体を把握してからエントリーすることをお勧めします。教会は工事が進行中で、鉄筋コンクリートで内部の柱・天井が施工されています。自由な形にデザインされたように見えますが、柱の柱頭や天井、塔のTOPは純粋な形態を組み合わせ緻密に計画された物です。ガウディを天才と言わしめる所以と思います。完成した空間を見たい→生きている間に見ることは出来ないという現代の工事のスピードからは考えられない不思議な魅力もあります。またここで施工に携わっておられる方も、宗教心が強くなくては、生きているうちに完成しない建物を黙々と造るという事はできないのではないかと思います。
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 再びゴシック地区に戻り、ピカソ美術館へ。ピカソの生涯に渡る多様なコレクションを見ることが出来ます。
 地下鉄4号線を使いバルセロナフォーラム会場へ。2004年5月9日からの開催であった為、入場は出来ませんでした。
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2004年4月15日(晴れ)
 AM、バルセロナ現代美術館(リチャード・マイヤー)へ。密集した旧市街地の中に突然白い現代建築が現れます。マイヤーらしい美しい建築ですが、周辺の町並みのインパクトの方が大きく、強い印象は残りませんでした。
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 地下鉄を使いモンジュイックの丘周辺を目指しました。スペイン広場から地上に上り、カタルーニャ美術館へ向う途中にバルセロナ・パヴィリオン(ミース・ファン・デル・ローエ)を見つけることが出来ます。今回のバルセロナで最も見たかった建物の一つです。空間が連続し、数枚の壁やスラブで、空間を分割しているプリミティブなデザインです。今見ても美しく素晴らしい建物ですが、建てられた1929年当時のインパクトは相当なものだったと思います。
 時代の中でこの様な提案がどれほど出していけるかが現代建築の課題ではないでしょうか?
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 歩いて丘頂上付近のモンジュイックタワー(サンティアゴ・カラトラヴァ)へ。
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更にそこからバスを使いミロ美術館(ホセ・ルイス・セント)へ。美術館内部は写真撮影OKという肝要なもので、明るい日差しが展示室にも入り込んでいます。日本の美術館では紫外線対策などもあり考えられない状況ですが、自然光の明るい美術館も気持が良い空間です。
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 GRACIA通りまで戻り、チョコレートの専門店であるCACAO SAMPAKAで休憩しました。オーダーはchoc TAZA espresso(純)、cappuccino(一)、panini pancheta、mousse blanco、です。choc TAZA espressoはほとんどチョコでかなり濃厚です。

 バスを使いグエル公園(ガウディ)へ。疲れていた為か、ガウディの建築に目が慣れてしまった為か、ぼんやりとして園内を歩きました。
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2004年4月16日(雨)
 旅行中天気に恵まれていましたが、この日は雨。郊外のモンセラットへ向いました。カタルーニャ鉄道を使い約1時間の距離です。岩山に築かれた修道院は、雨のせいもあって厳かな雰囲気でした。エスコラニア(少年聖歌隊)の歌声を期待して大聖堂に入りましたが、その日は行なわれなかったようです。
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 バルセロナに戻りましたが雨が止まないこともあって、カフェ、バル、書店、百貨店を梯子しました。夕食はランブラス通りからゴシック地区に50m程入ったところにあるLa Fondaで取りました。この日もパエリアを食べましたが、今回一番の当りで最後の日の夜を締めくくりました。
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2004年4月17日(晴)
 9:00にホテルをチェックアウトし空港へ。手荷物検査で防犯の為、購入したワインオープナーが没収されるという小さなトラブルはありましたが、無事帰路に着きました。
 バルセロナについては当初持っていたイメージとは異なる予想外のいい印象を持ち帰ることが出来ました。
# by kawazoede | 2004-04-17 00:00 | スペインの旅'04
ラヴェンナ、グッビオ、ウルビーノ、リミニ、ミラノ
2004年4月8日(晴)
 現地時間19:00ミラノマルペンサ空港着、現地は晴れで一安心。シャトルバスを使いミラノ中央駅へ、駅に近いホテルUNA CENTURYを目指して歩きました。駅を出て正面右手にピレリ・ビル(ジオ・ポンティ)がすぐ目に入ります。全面改装中でしたが、同時多発テロの後に事故でセスナ機が直撃した跡は、すっかり直っていました。UNA CENTURYは駅から徒歩5分の位置にあり、ピレリ・ビルも部屋の窓から見えます。
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2004年4月9日(雲/雨)
 曇り空にまたしても雨かと不安に駆られながら駅へ移動、ICを使いイタリア中部の町Faenzaを目指しました。今回の旅行の大きな目的の一つに、Pesaro在住の友人に会うという事があり、Faenzaは観光の目的地ではなく、ICが停まりその後の移動に良い位置であった為そこで待ち合わせです。復活祭の期間中で車内は満席。通路にも人が立っています。ICで移動の途中、徐々に雨が降り始め、少々気が重くなりながら車窓を眺めていました。Faenza着後、友人夫妻と無事再会。車で移動しRavennaを案内してもらいました。
 Ravennaにはビザンチン様式以前の会堂があり、他にない初期キリスト教建築を見ることが出来ます。壁面に描かれた宗教画が素晴らしく色彩も独特なもので暗く厳かに感じました。この日は1日中冷たい雨が降り、印象も暗い物が残ってしまい残念です。
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サン・ヴィタレ


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サンタポリナーレ・イン・クラッセ

その日はPesaroの友人宅に宿泊。パスタ、ティラミス等ご馳走になりました。

2004年4月10日(曇→晴)
 当初より、車でしかアプローチしにくい場所を選んでもらっていたことも有りGubbioへ移動。途中山間の美しい風景を通ります。町は斜面の麓の傾斜地に築かれています。写真は2人乗りケーブルカーから撮ったものです。色彩・家並が整っていて美しい風景です。街にはなだらかな傾斜があり、散策していると風景が広がるPalazzoのある広場に出ます。空間に変化があり散策を楽しむことが出来ます。
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 昼食にピザを食べUrbinoへ移動。最初に町の全体を一望できるポイントへ行きました。写真では分かりにくいのですが立体的でパノラミックな風景に驚かされます。歩いて市街地に移動、Duomoを目指しました。ここでも緩やかな傾斜がありますが、建物の高さと道幅とのバランスがGubbioと異なりSienaの町に似た感じをもちました。

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 Pesaroに戻り、友人の勤める設計事務所を案内してもらいました。ゆったりとしたスペースで、気持ちのよいオフィスでした。プロジェクトのプロセスやプレゼンテーションの資料を説明してもらいましたが、割と日本の設計スタイルと近い感覚です。
 この日も友人宅にお邪魔し、強いアルコールに酔いぐっすりと休みました。

2004年4月11日(晴)
 Pesaroから北上しRiminiを目指します。途中アドリア海の海岸で車を止めてもらいました。
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Pesaro周辺は海岸線が美しくヴァカンスの保養地として知られています。友人も夏はよくビーチに行くそうです。晴れた海を見ることが出来て大変喜ばしいことでした。Riminiの主な見所としてはアルベルティのデザインによるサンーフランチェスコ会堂があります。
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 Riminiで友人夫妻と別れ、ESに乗りMilanoへ向かいました。遅れることも想定していましたが時間通り15:00にミラノ中央駅へ戻りました。ホテルはDuomoに近いAristonです。その後の移動に便利な位置でした。チェックインを済ませ、すぐにDuomoへ。既に16:30を回っていた為、先にDuomoの塔に上がることにしました。屋上は見所が多いと聞いていましたが、塔だけではなく礼拝室の屋根の上も自由に歩くことが出来ます。この様な教会も珍しいのではないでしょうか?上がってみてやはり135基の塔の数に圧倒されます。地上に降り内部に入ると丁度ミサの最中でした。天井高45mという5廊式の空間はゴシックの特徴である垂直性の強調もあって、感動的です。
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 Duomoの前の広場に面して通称Galleria(ジュゼッペ・マノニ)の入口を見ることが出来ます。
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 中を散策し歩いて約5分の距離にあるSan Satiro(ドナト・ブラマンテ)へ移動。敷地が狭い為内陣のスペースがなく透視画法を使った絵が奥に見えます。遠めに見るとすっかり騙されてしまいます。写真で見ると更に分かりません。ルネッサンス期の教会で先ほどのDuomoと比して落ち着いた理性的な空間です。
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そこから更に歩いて5分のヴェラスカの塔へ。写真はDuomoの屋根の上から取ったものですが、その特徴的な形態から大変目立っています。
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2004年4月12日(晴)
 地下鉄に乗りSanta Maria Delle Grazie(ドナト・ブラマンテ)へ、ここではダビンチが描いた「最後の晩餐」を見ることが出来ます。教会は第2次世界大戦の空爆で破壊されその後再建された物です。「最後の晩餐」は奇跡的に難を逃れたのですが、この教会が空爆され破壊されたという事実を初めて知り、ショックを受けました。如何なる名建築も名画も戦争の前には無力なのでしょうか?
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 絵画を見るためにはチケットを購入し時間の予約をしなくてはなりません。この日は多いほうなのか少ないほうなのか分かりませんが、2時間待ちでした。待ち時間が長かった為、予定を変更してガララテーゼの集合住宅(アルド・ロッシ)を見に行きました。思っていた建築よりかなり大きく、また敷地も広く、入口を探しましたがなかなか見つかりません。結局入口にセキュリティーがかかっていて敷地の中には入れませんでした。
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 その後「最後の晩餐」を鑑賞し、サン・カルロ病院の教会(ジオ・ポンティ)へ、地下鉄1号線Bisceglie駅から歩きましたが、かなりの距離で疲れました。駅周辺にはタクシーもないため中心市街地からタクシーを使ったほうが良さそうです。ピレリビルと同じく横長の6角形平面で、厚みの薄い建物です。中を楽しみにしていたのですが閉まっていて見られず、外から見る窓の形は変化があり楽しげです。
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 歩きつかれてへとへとになりながら、この日最後の見学予定であるCasa Rustici(ジュゼッペ・テラーニ)へ、1936年建築の建物は今も現役で、ここもセキュリティーが掛かっていて中には入れません。
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2004年4月13日(晴)
 ゆっくりした朝食を取り、ホテルをチェックアウトし、ミラノマルペンサ空港へ向かいました。今回のイタリアは、イタリア中部の小さい町からミラノという都会まで多彩なプログラムでした。通常の旅行であればここで帰国するところですが、今回は更にバルセロナを目指します。14:40発のバルセロナ行きの飛行機に乗りました。
# by kawazoede | 2004-04-14 00:00 | イタリアの旅'04