オープンハウス
11月18日
オープンハウス_e0097130_264549.jpgZigzagの現場へ。建築主と最後の定例会議を行う。若干の工事と一部の清掃が残っている。
今日と明日はオープンハウスを行う予定としている。事務所から運んできた模型を並べ準備する。午前から昼に掛けて予約のあった数組の来客に、建物を御説明する。予報と違い昼前から曇って、肌寒い。出来上がったダイニングテーブルをお借りして、待ち時間をモバイルで図面を描こうかと思っていたが、車の中で先日からの針金の模型作りに切り替えた。昨日一旦完成したものがあるが、納得できない所もあり作り直す。作業の結果、更に洗練された物が、車の中で出来上がった。
夕方には雨が降り出す。残念ながら明日も雨のようだ。夕方戸締りをし、姫路に向う。夕暮れに降り出した雨。車の運転では要注意の状況で全体に車の流れが悪い。途中事故渋滞もあり、予定を30分遅れてI邸建築主御自宅へ到着した。各社の見積状況、設計概算との比較、減額検討書をご説明する。建築主の御要望を伺い内容を整理する。次のステップへ進む為の段取りを協議し、週明けからの予定を組む。来週末その結果を打合せとなった。
アトリエへの帰りの道は空いているが、疲れで眠気を感じる。計算上、毎日2時間以上車に乗っている状況では、車の常備品として、きついミントのガムは欠かせない。
アトリエの近くにあるパン屋さんの裏口に番犬がいるが、よく吠えてその役目を果たしている。夜はずっと誰もいないが寂しくないのだろうかと心配する。アトリエの周りは夕方や早朝に飼い犬の散歩で、同じ人を良く見かける。今は皆、片手に何かしらの袋を下げられている。勿論、犬の用事の処理用であるが、中に何人か、明らかにパフォーマンスで持たれている方も居るようだ。批判をかわす為のカモフラージュであることに殆どの住民は気づいている。社会意識の低下は大人から始まっている事を忘れてはならない。
# by kawazoede | 2006-11-19 01:38 | 日記
上棟
11月17日
早朝、平岡町の家の現場へ。大分冷え込む様になって来た。現地付近の空き地に施工会社のI氏、大工さんが集まっていた。知った顔の人が多い。棟梁は以前、他の住宅を2度、施工頂いた方で安心する。レッカーが据えられ材料が動き出す。丁度建築主も到着される。段取り良く組みあがって行く様子に驚かれているようだった。よく言われることだが、敷地に遣り方をした時、基礎コンクリートが仕上った時、上棟の時、内壁のボードを貼った時、内装が仕上った時と、徐々に部屋の広さのイメージが狭い→現実と変って行く。敷地の状態で見ると狭いと嘆かれることがあるが、先ほどの視覚イメージの変化をよくお話しする。
事務所に移動。見積の減額検討書を作成。その後、高床の家の検討用パースを仕上げる。
夕方、パートナー、スタッフと平岡町の家の現場へ。大分出来上がって何時もよりペースが速い。15時半頃到着すると、レッカーは撤収中だった。建築主は建物の大きさや空間の広さをゆっくりと確認されていた。スタッフも自分が描いた図面の初めての具体化は興味深い物ではないかと思う。4時半には完了し棟札を取り付け上棟は完了した。職人さんも引き上げた後、上棟した建物の下で材料や空間について御説明する。建築主の喜びが伝わってくる。広さのイメージの変化については納得頂けたようだ。
高砂へ移動。荒井の家の建築主御自宅で実施設計の最後の打合せを行う。意匠図、構造図、設備図を御説明する。若干の訂正と変更事項があった。次のステップへと進んでいく。
アトリエに戻る。今日も針金を使ってのスタディ模型製作は続く。やっと要領を得てきた感じでデザインは出来上がりつつある。
敷地を探す為にGoogle・マップを良く使う。航空写真にモードを切り替えて周辺建物の状況を見る事もある。時間がある時に過去に旅行で行った印象に残る町を探す。泊まったホテル、見た建築物等、殆ど探し当てる事ができる。ここにサグラダファミリア、あちらにカサ・ミラ、ここにはカタルーニャ広場、新市街とゴシック地区は区画の形状が全く違う等、見ていると楽しくなってくる。これを使って一つ論文が書けるのではないかと思う。驚くべき事に、国交の無い国の首都や他国の空軍基地まで見る事が出来る。それは滑走路にある飛行機の機種が分かる位、解像度の高い物である。
# by kawazoede | 2006-11-18 00:35 | 日記
見積チェック
11月16日
事務所にて、昨日提出頂いた各社からの見積をチェックしていく。見積は大きく建築工事、設備工事に大別され、さらに木工事、基礎、屋根、電気、給排水等の項目に分かれていく。各社まとめ方が異なり、各項目の単純な比較は難しいが、ここまでの項目のチェックで、凡その見積傾向はつかむ事が出来る。さらに細かい明細に目を通す。数量や単価のチェック、大きな抜けや間違いを見つけ出す。施工契約内容は基本的には設計図優先ではあるが、見積自体にもある程度の正確さがなければ、各社を比較することが出来ない。見積から見えてくる各社のモチベーションの違いを、感じる事も出来る。内容のチェックが終り午後から調整項目を整理していく。夕方までに完了できなかったが、一旦作業を止め加古川に移動。平岡町の家へ。明日は建て方を予定している。足場を組んでいたが、4tトラックが道に停まりそれだけで他の車は通る事が出来ない。明日はラフター車が来ると思うが、同じ事である。この道を通る車は恐らくこの一角の住民が主と思われるが、少し気になる。
アトリエにてコンペ案を検討。新たな可能性を求めてデザインする事は、無駄の多い非合理的な作業の積み重ねでもある。多くのスケッチを描き、模型を作り、殆どの案は捨てられる運命にある。昨日紙で作っていた模型を今日は針金で作っている。
# by kawazoede | 2006-11-17 00:37 | 日記
色彩計画
11月15日
比較的、気持ち良く朝を迎える。
事務所にて、スタッフの図面をチェックしていく。全ての図を細かく見ていく。午前中では終わらず、昼に持ち越した。
40時間ほど全く食べ物を受け付けていなかった時もあったが、漸く食欲が回復し空腹を感じる様になる。
午後も続けて図面をチェックする。今日は姫路I邸の見積提出日で、受け取りの時間を各社決めていた。4社、1時間毎に来所頂く。各社で大きさな金額の差が出てしまう。内容のチェックを急がないといけない。
色彩計画_e0097130_23491868.jpg色彩計画_e0097130_23493544.jpg
工事進行中の住宅で色彩計画のためのパースを作成。勿論色だけの問題ではなく、素材も検討に含まれるが、キッチンの天板をステンレスか人工大理石か、面材をウレタン塗装かシナ合板かが大きなポイントとなっている。設計段階で結論が出なかったため、持越しとさせていただいた。
竣工間際のZigzagの申請用図面を作成。各法務局で言われることが若干違うようだ。各局でのローカルルールがあるのだろうか?
アトリエに戻り、コンペ案を検討する。紙を切り簡易のスタディ模型を作る。
# by kawazoede | 2006-11-15 23:50 | 日記
ダイニングテーブル
11月14日
昨日程ではないが、今朝も不調は変わらずアトリエを出る。Zigzagの現場へ。内部の養生も取れ、洗いも終りきれいに仕上がっていた。キッチン、洗面台など全容を確認する。いい仕上がり。
事務所に到着し、スタッフと打合せ。実施設計のUPは1週間を切った。ペースを上げないといけない。午後、民間確認検査機関へ。大きな問題なく訂正を終え、直に確認済書を発行してくれた。途中の道に見える東公園のルミナリエの装飾は終わっているように見える。機動隊の警備もまだ続いている。何時まで続くのか?
事務所にて、プレゼン用の図面を作成。既に竣工した建物のコンペへの応募を予定している。
大事を取り、早めにアトリエに戻る。アトリエまでの道の途中にZigzagの現場が見える。暗闇に内部の明かりが灯っている。誰が工事しているのか気になり、立ち寄る。コーキング屋さんだった。夜の光の中で見る空間は昼間と全く違う。昼間見えていた風景は見えなくなり、多方向から入り込む光も無く照明計画でコントロールされた光で美しい。無駄な要素が見えなくなり、表現したい物だけが見える。外部に風景を求める事が出来ない市街地の計画では、夜の空間のほうが美しく感じるのかもしれない。ダイニングテーブルも完成していた。天板の真ん中のスリットに縦に積層した硝子がはめ込まれ、小口で乱反射した光を放っている。
アトリエにてコンペ案を検討。スタッフの案と合わせて考えを進める。
ダイニングテーブル_e0097130_2215931.jpg
# by kawazoede | 2006-11-14 22:02 | 家具