設計事務所の日記
by kawazoede
元旦
1月1日
穏やかな元旦を迎える。アトリエに届いた年賀状を受け取り、支度後事務所へ。
こちらでも年賀状を確認し、新神戸駅へ移動。新幹線で博多へ。思いの外、席が埋り途中まで立ったままだった。岡山から先はシートに座り、ゆっくりと本を読む。建築のデザインプロセスを改めて考え直している。形態や空間が現実から遊離し、より抽象的なイメージを実現し得た建築を一部に見ることが出来る。より軽く・薄く・自由にがテクノロジーによって可能となってきた。それでもプロセスには未だ自分の中で解決されない矛盾が幾つもある。新たなデザインの展開を、そこから始める事は出来ないかと考えながら博多に到着。
博多から高速バスを乗り継ぎ、実家である長崎へ夕方到着。
潮の香りがする。実家のある場所は大村湾に面している。以前は防波堤も無かった為、5m程の道の向こうは海だった。穏やかな海で強風の時は別として、荒れる事は殆ど無い。幾つか風景の変化があった。裏の一段高い敷地で基礎工事が完了し、土台の材料も搬入され近々建て方が行われるようだ。某著名人がこの土地を購入し、東京の設計事務所と住宅を建てる段取りをしている事は聞いていた。平面形状から出来上がりを興味深く感じている。
# by kawazoede | 2007-01-03 08:44 | 日記
大晦日
12月31日
遅めに起床。天気でよい大晦日となりそうである。
気になっていた見積のチェックだけ行う。夕方には完了し、今年の仕事はこれで終える事とした。
パートナーと夕方からワインとチーズで酒盛りする。年末年始は気が緩んでしまう。なんとなくでも時間は過ぎていく。
# by kawazoede | 2006-12-31 22:37 | 日記
観たかった映画
12月30日
今日は仕事をOFFとして三宮へ。ルミナリエ、クリスマスの喧騒は一段落し、街は土曜日でも比較的人が少ない。
観たいと思っていた映画があった。今年出来たばかりのテナントビル「ミント神戸」内のシアターでクリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」を観る。ダーティ・ハリーをずっと昔に観てからクリント・イーストウッドのファンであった事もその理由として大きい。それまで、社会的なテーマを取り上げた映画が多い印象で、戦争をどの様に捉えているのか大変気になっていた。事前に製作のエピソードやメッセージを読んでいたが、映画もその予想通り監督の人間としての幅の広さを感じさせる良い出来だった。ドキュメントではなく、あくまで実話を基にしたフィクションでは有るが、感情移入が大きく見終わった後も頭の中で後を引く。
先日、オーダーしていたケーキを受け取りにファクトリーSHINへ。
夜、夕食でイタリアンのセントラルへ。夜の雰囲気が好きで良くここを訪れている。カルボナーラ、スカロップ、数種類のパンを頂く。パスタは特に気に入っている。今年の営業は今日までらしい。早めにラストオーダーを聞いてこられる。それでも年末の静かで落ち着いた時間を、過ごす事が出来た。
# by kawazoede | 2006-12-30 22:12 | 日記
年末
12月29日
遅めに起床する。外を見ると雪が積もっている。
昨日提出の見積をチェックする。
午後、知人宅へ用事で向う。某会のHP作成についてだった。HP作成を仕事としている訳ではないが、以前より話を持ち掛けられていた。恐らくUP後の管理もする必要が出てきそうだ。
アトリエに戻り、各社の見積内容の整理を行う。詳細は後にし、大項目での比較書を作成する。全体に材料単価が上がっているように思う。その後、昨日から引き続き画像データを作成する。何とか作成が終わった。
年末になるとアトリエの周辺は車と人で賑やかとなる。北隣に銀行、東の道路向かいに郵便局があり何時に無く道も混んでいる。アトリエの敷地の東面は塀を設けずオープンな空間としている。交差点に面し、開かれた空間として以前の視界を確保する事と、市街地に有って街に広がりを提供する事を意図していた。それはあくまで視覚的なもののつもりが、このシーズンはその意図に反し、無理から単車や時には車が停められてしまう事がある。個人レベルでの試みが何処まで街に通用するのだろう?その思いで暫く様子を見る事にしている。
# by kawazoede | 2006-12-29 23:28 | 日記
薪ストーブの掃除
12月28日
朝、工務店が打合せに来所する。
その後スタッフと計画案の打合せを行う。来年早々からの凡その予定も指示を出す。
プレゼン用データを作成する。
午後、所要で三宮へ向う。事務所のエントランスを出て直ぐ、誰かが車の中から声を掛けている。気づくと7年ぶりにお会いする知人の建築士だった。近くを通っていて偶然の出会いだった。久しぶりの事で嬉しくなる。打合せに向われる所で、多くを話す事は出来なかったが、次回は是非、事務所に寄って欲しいとお伝えしてその場で別れる。東公園の南の端でカトリック系の団体のテントが幾つか出ている。慈善としての炊き出しをされている様だった。フィレンツェの教会裏で同じような光景を見た事がある。宗教活動と一括りにしても色々なスタイルがある物だと感じる。
所要を済ませ事務所に戻る。年内の業務は今日までとスタッフに伝えている。15時過ぎから事務所の大掃除を行った。この事務所に越してきて8ヶ月、すっかり馴染み深い空間と感じる様になった。
見積の提出でK工務店が来所する。一先ず受け取り、後日内容をチェックする事とする。
大掃除も終りスタッフと今年の事、来年の事、デザインの事など話をする。
ポートライナーの高架下にあるファクトリーSHINへ。パートナーの誕生日用にアントルメを一つオーダーする。アトリエに戻る。
今燃やしている薪は去年購入し、十分乾燥した物である。薪ストーブのガラスに付く汚れも乾燥した物とそうでない物では違いが出てくる。乾燥した薪では殆ど汚れが付かない。付いた場合でも翌朝直ぐにふき取る事が可能だが、乾燥していない薪の場合、飴色の汚れがへばり付く感じとなる。燃焼の際の水蒸気に木の樹液も混じる為と考えられる。汚れを落とすには専用のクリーナーも有る様だが、アトリエではストーブに残る灰を使い落としている。水を湿らせたティッシュに灰を取り、拭き取る。夜、最後の薪が燃え尽きて次の朝、火の気が無い灰でも熱を持っている事が多い。気をつけて灰を処理しないと再び紙などに火が移る可能性がある。
# by kawazoede | 2006-12-28 23:21 | 日記