設計事務所のブログ
by kawazoede
ヴィール・アレッツ講演会
2月16日
アトリエにて図面を整理しプリントする。
計画案の初回打合せで、クライアントご夫妻がアトリエに来られる。作成した図面をご説明し、意見を交換する。法的にクリヤーできる住宅のボリュームとしてクライアントにご了解いただけるかが、今回打合せの主な趣旨と考えていた。その点について、大きくはズレが無く更に検討を進める事になる。その他計画の内容について打合せを行う。
事務所に移動。
品切れで代わりのタイルのサンプルが漸く届く。
高床の家の植栽図を作成する。雑木林の様な庭を意図されている。樹種を選定し、配置していく。
夕方、京都へ移動する。メールの案内で、京都文化博物館・別館ホールで行われる「ヴィール・アレッツ講演会/テーマ DEPTH」に申し込んでいた。去年、ユトレヒト大学へ建築を見に行った際、事前にチェックしていなかったが現地で印象に残った図書館があった。その建築家がヴィール・アレッツ氏であり、講演を聴くチャンスに恵まれた。京都博物館・別館ホールは旧日本銀行京都支店をコンバートした物で、今回初めて訪れたが流石に良く出来た建築である。近代建築が今に残り、活用されている事は京都の町の魅力の一つと思う。
講演は、企画側の意図で、英語の通訳無だった。残念ながら十分な理解は出来なかったが、プロジェクトから見えてくる魅力的な建築は非常に興味深い物だった。
講演終了後、京都の同業の友人が、そのまた友人を誘い近くの居酒屋で会食となった。やっぱり建築が話題の中心である事は昨日と同じだった。久しぶりの京都で、楽しく過ごす。
アトリエに戻る。
アトリエにて、引き続き植栽の打合せ資料を作成しプリントする。
# by kawazoede | 2007-02-17 02:36 | 日記
色彩検討
2月15日
アトリエにて仕事を始める。
計画案を作成する。
西脇へ移動。高床の家の現場へ。今日は大工工事、板金工事が行われている。屋根の板金工事は完了したが、外部木製建具の敷居の水切りを施工中だった。大工工事の2階部分は終りが近い。枠回りを打合せする。天井の石膏ボードから報知器の配線が取り出されている。そのまま施工が進めば、その位置に報知器は取り付けられる。直ぐ近くのダウンライトとも位置が揃っていない為、脚立を借りて下地の石膏ボードに変更位置の指示を書き込む。納まりの位置を決める時、何らかの脈絡に揃える事の繰り返し、がデザインの基本の一つと考えている。1階に下りて棟梁と言葉を交わす。丁寧に施工してもらい有難く思っている。工期を気にされていたが、仕上がりも大切であり、設計者としては両方をお願いせざる得ない。
加古川へ移動。平岡町の家の現場へ。早めに到着し、施工管理のI氏、建具工事のF氏と打合せを行う。何度もこのメンバーの組み合わせで施工頂いている為、話が早い。
現場は窓を閉めての施工で、木材、石膏ボードの細かい粉塵が舞ってしまう。直ぐに鼻が反応し、くしゃみが出てくる。建築主が到着し、色彩、仕上げ材について打合せを行う。その後、現場の進捗を見て頂く。外部木製の板貼りの色彩について、検討用のパース御説明する。持ち帰ってご検討頂き後日、回答を頂くことにする。
色彩検討_e0097130_3312536.jpg





事務所に移動する。既に16時になっている。急いで図面を描き出す。
夕方、知人が面談に訪れる。これまで話をしたことが無かった点について質問する。新しいことを実行に移す為に必要なことは、信念であろうと思う。
夜、友人達と和食の「東荘」で会食。何時からかよく集まるメンバーとなった。ざっくばらんに話が出来、この雰囲気が気に入っている。
# by kawazoede | 2007-02-16 03:34 | 日記
外部の木製建具
2月14日
朝から強い風が吹いている。アトリエでは外部に引き違いの木製建具を使っている。殆どの部分に戸袋に収納された雨戸があり、雨風を防いでいるが、一部に雨戸を付けていない。空間との調和を図るため、既製品の木製建具は使用せず、大工工事で作られた枠に、建具工事のオーダー品を取付けている。引き違い木製建具の短所としては気密性の低さがある。雨戸がない部分では強い風が吹くと、風で押されて隙間風がおこる。開口部は建築のデザインをする上で、重要なポイントと思っている。開口の取り方、枠の納まりで空間は決まってしまうと言ってもよい。木製建具の素材としての良さもあり、設計に際してはそれらを踏まえて選択頂ければと考えている。
外部の木製建具_e0097130_12885.jpg事務所にて計画案を検討する。ラフスケッチから実現性のあるプランに案をまとめていく。
神戸でも風が強い。海の様子を見てみようと4階まで上がった。埠頭に波が打ち付けているようだ。そう言えば、屋上に行ったことがない、と思い更に階段を上がったが扉は閉じられていた。ついでに建物を一周してみた。昭和5年に建てられた簡素で、しっかりした造りの建築である。写真はエントランス。
夕方、PPモブラー等の輸入家具を扱う商社から、更に価格改定の知らせが来る。全体に14%UPするらしい。今のユーロとの為替では、仕方が無い。記憶ではユーロの初期の為替レートは90円程度だったと思うが、今は158円。良質のヨーロッパ製品が求め難くなっている。
アトリエに戻り、計画案を作成。
# by kawazoede | 2007-02-15 01:03 | 日記
2月の陽気
2月13日
西脇へ。高床の家の現場に向かう。大工工事の施工状況を確認していく。数点打合せする。気になる点について、手直しをお願いする。大掛かりになる前に気付き、後戻りはそれ程無くて済んだ。平岡町の家と高床の家は同じ竣工時期を予定している。工事の段取りが各社違い、同じ工期でも見た目の印象が違う。
事務所にて計画案を検討する。コラボのN氏と電話で別の計画案について打合せする。計画の方向性が変り、一からのスタートとなった。リフォーム案で、計画し打合せしないとまだその方向性も不確定ではある。先の長いプロジェクトとなりそうだ。
今日は2月の中旬とは思えないほどの陽気で暖かい。明日は強い風が吹くらしい。
アトリエに戻る。引き続き計画案を検討する。
# by kawazoede | 2007-02-14 08:22 | 日記
杉の香り
2月12日
平岡町の家の現場へ。建築主を交えた定例会議を行う。現場が大分進んでいた。大工工事は終りかけている。外壁、木部、鉄骨階段の塗装色、クロスその他を最終決定して頂いた。現場で数点気になる納まりが発生している。打合せしたが、1箇所結論が出ない。事務所に帰って作図し、回答することとした。棟梁がアトリエの薪ストーブ用に、杉の端材を集めて袋詰めしてくれていた。有難く頂いて帰る。車に積み込み走らせると、振動で杉の香りが車に広がった様だ。一旦サービスエリアで車を降り、戻ると清清しい。走行中、先ほどの納まりを考える。一度現場で結論を出した部分も気になりだした。
事務所に到着。今日打合せの事項について指示書を作成する。気になった納まりも変更図を作成し、ファックスを送る。
メールでお問い合わせ頂いたクライアントと、今日初めてお会いすることにしている。HPを通じてのメールや電話が最初のコンタクトの手段として最も多く、全く面識の無いクライアントとお会いする事が殆どである。出来るだけ先入観やイメージを持たないよう気をつけている。
来所頂き、一通り事務所についてご説明する。HPも見られていたが、竣工写真を改めて見て頂き御説明する。来月予定しているオープンハウスにお誘いすることにした。具体的な打合せはそれ以後となりそうである。
買い物で元町へ。用事を済まし、スーパーでは品薄だったチーズを求めて百貨店の地下へ。売り場で説明書きを読んでいると、店員さんが詳しく説明してくれた。今回はMARQUISとBrie de Meauxを購入。テイストの感想はまた後日に。
アトリエに戻る。今朝頂いた杉の端材を車から降ろしたが、香りがよい為1本だけ残す事にした。計画案を検討。まずは組織図を描き新しい考え方を模索している。
# by kawazoede | 2007-02-12 22:20 | 日記