設計事務所の日記
by kawazoede
現場廻り
12月27日
昼からの移動の都合で、アトリエで仕事を始める。昨日作成した計画案に手を入れ、更に2案を作成する。
現場廻り_e0097130_2345522.jpg午後、西脇に移動。高床の家の中間検査が予定されている。現場では2人の大工さんが作業をしている。壁の合板も張れサッシの取付けに移っている。1階南面の建具は木製としてデザインしている。建具枠の施工は暫く先の事である。枠が出来上がっても木製の場合、建具自体は工事の最後の方に取付けられる事が多い。風が強く遮る物も周りに少ないため、作業は暫く大変かもしれない。検査は問題なく終了する。1階デッキ受けのキャンチレバーのスラブ、2階南面の10度の傾いた壁に、興味を持たれた様だった。施工会社のY氏と工程等について若干言葉を交わす。今のところ施工上の質疑はそれほど無いとの事だった。
加古川へ移動。平岡町の家の現場へ。今日は板金工事が行われていた。2階バルコニーで壁から突出した部分がある。その壁も屋根と同じガルバリウム鋼板としていたが、綺麗に施工できていた。板金工事は、見たところほぼ完了している。杉のフローリングが搬入されている。今日は棟梁の姿はないが、近々床の施工に入るのだろう。
一旦アトリエに戻る。相談会用にプレゼン用データを作成する。ショールームのプラズマTVの大画面に静止画像が流れる設定で、作成の依頼を受けている。設計事務所が作成するプレゼンも多様になって来たと感じている。紙面、モニタ、、、その内映像も創る事になるかもしれない。
夜、上荘町の家へ。先日からの駐車場設置の打合せを施工者K氏と共に行う。設計内容、予算を御了解頂き、来年から工事を進める事となる。この家で今年、2度目のお正月を迎えられる。スキップフロアでリビングから半階上がったところに和室がある。旨く二つの空間を使い分けられている。
アトリエに戻り、引き続きプレゼンデータの作成。
# by kawazoede | 2006-12-27 23:50 | 日記
時間の経過の感覚
12月26日
朝、明石に移動する。代車の使い勝手に慣れず、何時もよりローペースで車は進む。
森田の家へ伺い、建築主と打合せを行う。物干し場についてご相談を受けていた。以前ご提案した物から違う形を希望されている。意見を交わし計画の内容をまとめる。男の子にも近所に友達が出来たようだ。打ち合わせ中にお互いの家を何度も行ったり来たり、玩具で揉めたり、仲良く遊んだりでシーンの切り替えが早い。今、打合せしている大人達と同じ時間を共有しているとは思えないほどで、子供の時間の経過に対する感覚と大人のそれとは違うであろう、と感じさせる。ここ10年ほど、徐々に時間の経過を早く感じる様になってしまった。あっという間に1年が過ぎていく。老人になると逆に徐々に遅くなると言うが、本当だろうか?
事務所に移動。企業のカレンダーがまた一つ届いていた。先ほどの打ち合わせの見積り用図面を作成する。スタッフと数回打合せし、計画案を検討する。家具ディーラーから筒状の宅急便が届く。カレンダーか?と思ったが、PPモブラー社の家具が一覧できるポスターだった。つい見入ってしまう良いデザインと家具達だが、貼るスペースが思いつかない。何時からか壁にポスターやカレンダーを貼らなくなってしまった。
アトリエに戻る。強い雨が降っている。代車に慣れるまで、スピードは控えめで走り出す。事務所⇔アトリエ間の片道48km往復の終点頃にはどの様な車か大体掴む事が出来た。
年賀状の整理も漸く終了。計画案を検討する。1案作成。
# by kawazoede | 2006-12-27 00:20 | 日記
車のトラブル
12月25日
朝、高床の家の中間検査申請書を提出に兵庫県土木事務所へ。費用の納付、申請書の提出を終え事務所へ。何時も通る道で車のトラブルが発生した。走行に問題がある。結局、ディーラーに引取りに来て貰う事になり2時間ほど待つ。帰りの手段がなくなってしまう為、一緒にアトリエまで乗せて貰う。修理は年明けになりそうである。
アトリエに戻り急いで年賀状の宛名をプリントする為、データ上でレイアウトを調整する。先日仕上がった書式がこちらの指示した物ではなく、急遽調整が必要となった。調整し約150枚のプリントが完了したのは19時となった。車のディーラーから代車が戻ってきたとの連絡を受け、取りに向う。久しぶりに夜の路線バスに乗る事になった。独立前の通勤では電車の駅から更にバスを使い事務所に至るルートだった。帰りの最終のバスを待っていた時の事を思い出す。たしか10時5分が最終で、これに乗れる日は殆ど無く、2km弱の駅までの道を良く歩いた。
アトリエに戻り計画案を検討し1案作成。その後、年賀状を整理する。
# by kawazoede | 2006-12-26 00:17 | 日記
薪調達
12月24日
朝、ゆっくりとするつもりが隣の銀行で早朝から始まった工事で目が覚める。音の小さな物であれば仕方が無いと諦めるところだが、重機を使った土間の「はつり」で地響きまでしてくる。今日が日曜の為、明日から営業で年末の混雑を避けてとの銀行の意図が見えてくるが、事前に何の説明も無い。日曜の工事を避ける事が、建築業界では常識化している。抗議が通ったのか午前中の「はつり」作業は行われなくなった。
薪調達_e0097130_2243472.jpg薪調達_e0097130_2244023.jpg午後、薪を購入に向う。ストーブの設置も今がシーズンで、忙しいとの事だった。薪の調達コストを抑えるため、割って山積みされた乾燥していない薪を自分たちで1本ずつ積み込む。勿論針金で括られた乾燥薪も傍らには置いてある。厳密に環境的な視点から薪ストーブを考えると、薪を割り、輸送するにも化石燃料は使わざるを得ず、出来るだけ人力で調達する事が望ましいとなる。借りた軽トラの荷台に一杯に敷き並べる。これで2ヵ月分程の量である。アトリエに戻り軒下に積み上げる。
庭のメンテを行う。ふと気づくとZigzagの建築主が声をかけられていた。お住まいは快適との事だった。ただ、杉のフローリングに既に傷か入ってしまったと気にされていた。
# by kawazoede | 2006-12-24 23:04 | 日記
地鎮祭
12月23日
起床し直ぐに外の様子を確認する。雨は降っていない、安心する。今日は姫路I邸の地鎮祭が予定されている。姫路に移動。現地では既に神主さん、施工担当者が準備を始めていた。地縄が張られている。図面とのズレを確認していく。敷地は実測より若干広いようだ。建築主と協議し北の庭に余裕を作る配置へ変更した。地鎮祭は滞りなく完了する。ただ、独立後で初めて「苅初の儀」が行われない地鎮祭となった。過去において建築の際、設計者という職能はなく、大工職だけで設計施工を行ってきたと言う日本の歴史から言えば、この儀式が行われるようになったのは、それほど昔ではないような気もする。因みに上棟時に納める「棟札」にも建築主名、施工者名は有っても設計者名を記す欄は無い。式の終了後、建築主を交えて数点打合せを行う。実質的な工事は年始からとなる。
加古川へ移動。午後、平岡町の家の建築主と定例会議を行う。今日も現場では棟梁が作業をされていた。断熱材も終り最後のサッシを取り付け中で、次の工程はフローリング貼りとなる。鉄骨階段は問題なく取り付けられていた。建築主に施工の現況をご説明する。年内の打合せはこれで最後となった。来年早々に次回打合せ予定を決め、現場を後にする。
事務所に移動。事務所で所要を済ませ、元町へ。注文品を受け取りにパートナーと向う。年末でルミナリエ程ではないが人出が多い。
最近、原油高の頃からと思うが建設コストが上がった、上がりつつあると言う話を良く聞く。鉄不足から来る鉄骨、鉄筋価格の高騰、原油高による値上げ等考えられる要因は幾つかある。近傍の数件の見積で予想に反した値段が出てきている事は事実であるが、今のところそれを確証出来るほどのデータではない。実際のところ如何なのだろうか?
# by kawazoede | 2006-12-23 22:38 | 日記