設計事務所のブログ
by kawazoede
造園工事完了
2月6日
造園工事完了_e0097130_2374296.jpg朝、アトリエの造園工事の完成検査を造園工事のH氏立会いで行った。とは言っても昨日一通り見ている為、その場で大きな問題を指摘することは無かった。アプローチ部分、それ以外の敷地境界部分に同じ砕石を使っている。アプローチは平たい面を組み合わせて、それ以外の部分は敢えて荒く置いてもらった。敷地と道路との境界を、心理的・視覚的に発生させようと言う試みで、物理的に明快な境界は存在していない。ハイビャクシンも素朴な感じで、イメージ通り荒い砕石と建物との間にバランス良く植わっている。今は紅葉し葉の色が赤茶けているが、緑化する春を楽しみに待ちたい。
高床の家の現場へ。大工工事が行われている。設備工事も進みだしている。建築図と設備図と施工のズレはこのタイミングで直さなければ機を逃してしまう。大工さんに聞くと天井のボードも今日から張り出すという。天井換気扇の位置が気になり、暫し考える。機能的に問題がなく、意匠的に改善される位置に移動して貰う事にした。
事務所に移動する。今日打合せ予定の灘区の計画案の模型を一部手直しする。その後、資料を作成しデータ出力する。
夜、建築主が来所され、打合せを行う。模型、平面図、資料を御説明する。協議内容はディテールに移り出している。その後、設計契約を取り交わす。プロジェクトの通称を聞かれたが、まだ決めていない。帰りの車の中で幾つか考える。
# by kawazoede | 2007-02-06 23:15 | 日記
スタディ模型
2月5日
事務所にて、現場への指示書作成、書類作成、その他段取りの電話で午前中は過ぎていく。
午後から、計画案の検討を進める。模型の材料を購入に事務所を出ると、足元ですばやく動く物があった。ススメより小さく、色もモスグリーン。メジロだった。こんな海の直ぐ近くにも、生息範囲があるとは知らなかった。
今日は、穏やかな陽気で気持ちがいい。しかしこれも温暖化の影響かと考えだすと、喜びが半減してしまう。
スタディ模型_e0097130_23411931.jpg事務所に戻り模型を作成。ファサードのディテール検討用に数パターン作成した。




夕方、同業の友人Y氏とY事務所のスタッフのO氏が事務所に来てくれた。先日、見に行ったオープンハウスについて違った意見を聞く。なるほど、人の意見も面白い。その他、近況を話す。
夜、荒井の家の建築主御自宅へ。建築主にとって、家作りで見積を取り、施工者を選定するこの時期が最もストレスが大きいかもしれない。
建設業も色々なスタンスがあるようだ。いい建築を創ろうと真摯に考える人もあれば、単に利益を追求する手段として考える人もある。出来れば、前者と共に仕事をしたい物だと、常々思っている。
# by kawazoede | 2007-02-05 23:41 | 日記
セルフビルド
2月4日
昨晩アトリエに戻った際、辺りが暗く砕石のアプローチが良く見えず、今朝再び確認した。思う形で仕上がっている。荒い砕石を、形を合わせながらはめ込んでいく作業は、見ていると参加したくなってくるが、プロの仕事の邪魔は出来ない。アトリエの工事の際、コストダウンを図る為、出来る事は手伝おうと試みたが、土を掘り、型枠のパネルの釘を打ち、コンクリート打設時の「型枠たたき」までで、大工工事以降は殆ど手を出す事が無かった。工事の終り頃に、木部の自然系塗料塗りを、パートナー・家族を巻き込んで行ったが大変な作業で、やはり「餅は餅屋」と、その時思い知らされた。
朝、姫路の相談会に出席する。モバイルを持ち込み図面、プレゼン用写真のレイアウトを検討する。
昼、姫路の計画案の敷地を確認に向う。元々住宅が建っていた敷地で、解体・整地後の側溝、隣地の住宅の状況を調べる為だった。現況の写真を数枚撮影する。
夜、上荘町の家へ。先日からの問題点を建築主、施工者を交えて解決すべく集まる事にした。既に施工されている物を取り壊す事も難しく、妥協案で手直し頂くことになった。この問題も漸く収束に向ってくれそうだ。
アトリエに戻る。
日々のニュースの中で何かしら温暖化に関する話題が取り上げられている。現実の問題として、今取り組んでいるレベルのCO2削減では、到底追いつかないと知りながら出来る範囲の事をしよう、が大勢と思う。今の所、変化のタームが10~100年程度で、自分の身に直接的な被害が降りかかるまでには、まだ先の事と言う意識も大勢と思う。海水面の上昇、干ばつ、これらの現象が人間の生活に強く影響を及ぼすとすれば、突発的な自然災害、食糧危機と思われる。恐らくこの100年の内に大きな価値観の変革が行われるのではないだろうか、等と最近は考えている。
# by kawazoede | 2007-02-04 22:28 | 日記
よく動いた1日
2月3日
アトリエでの造園工事が行われている。図面やイメージを元に、施工に際し+αのアイディアを出してくれている様だ。数点打合せし西脇へ移動。
高床の家の定例会議を行う。今日も大工工事、屋根工事が行われている。屋根工事に入り既に2週間以上経つ。丁寧に施工して貰っている。有り難い限りである。建築主に施工状況、スイッチ・コンセントの位置をご確認頂く。キッチンの壁で検討用のパースを作成し御説明する。今のところの結論として選択肢の一つをお勧めしたが、まだ迷っている旨をお伝えし、最終判断は暫く待っていただく事にする。後で後悔の無い結論を見出す為に、時間の許す限りの検討をと考えている。設計段階で検討し結論を出し、これまで現場で悩む事はそれ程無くその場で回答していたが、この所幾つか直ぐに結論を出せ無い事が出てきた。デザインに関しての自然な変化には頭を柔軟にしていきたい。よく動いた1日_e0097130_22322729.jpg工事現場に事務所のPR看板を付けさせて貰った。とはいってもA2サイズで、立ち止まってよく見ないと分からないかもしれない。
次への移動時間に御案内頂いていた、W氏設計のオープンハウスに向う。南に間口を大きく取り、平屋で薪ストーブのある、理想的な構成の住宅だった。ディテールが良くつまっている。玄関建具枠の足元の御影石、化粧垂木に切り込まれた配線ダクト等。
急いで加古川へ移動する。平岡町の家の定例会議を行う。施工状況を見ながら収納内部の棚、建具などについて打合せを行う。今日は棟梁一人で作業をされている。
次への移動時間に、近くで行われている知人S氏設計の住宅のオープンハウスへ。いつか実現してみたいと考えていたアイディアを先に実現されていた。
高砂に移動。荒井の家の建築主御自宅へ。減額検討その他について打合せする。施工者選定も最終段階である。
アトリエに戻る。敷地の南東側に有るオープンスペースに造園用の大きめの砕石が無造作に仮置きされている。このスペースは元々駐車スペースにも使える様考えていたが、オブジェの空間としても良いかも知れないと、ごろごろと置かれた荒々しい砕石を見ながら考える。
# by kawazoede | 2007-02-03 22:32 | 日記
建築の寿命
2月2日
アトリエでは、敷地東側のエリアで造園工事が始まった。
西脇に向う。高床の家の現場で電気設備の打合せを予定している。早めに到着。今日も大工工事、板金工事が行われている。2階は石膏ボードが貼られ、徐々に部屋らしくなってきた。電気設備の打合せを行う。電気設備の施工者はまず、電気設備図を見て施工する。当然だが、電気設備図にはシンボルマークと配管配線は描かれていても、細かい位置は描かれていない。と、思い建築図の展開図、部分詳細図に詳細位置を描き入れている。ただ、建築図を見る設備施工者は少ない。今日も、確り建築図も見て施工頂くようお願いする。打合せで大きな問題は無かった。今回、幾つか新しい試みを設備で行っている。ベントキャップ、空調室外機、給湯器を北面に集中して配置した。意匠に配慮すると共にメンテナンスを容易にする。
それにしても今日は冷え込んでいる。何時に無く現場設置の薪ストーブが有り難い。
建築の寿命_e0097130_2343177.jpg一旦アトリエに戻る。東側の造園工事が若干進んでいた。大きめの砕石の平たい部分を敷き並べてアプローチを作ってもらっている。実験的なディテールだが、どうやら使えそうだ。
兵庫県土木事務所へ移動。加西の計画案のクライアントと待ち合わせとしている。増改築の法解釈を担当者に伺う。数年前の建築基準法で通った物が、今では不可となった。合法的に耐震改修すると、それだけで工事費は数百万単位で上がってしまう。クライアントの当惑も当然ではあるが、耐震強度を上げる事も建築を資産として考えると大事な事かもしれない。現実問題としては、耐震改修を施して住み続けられる家は少ないと思われる。
それにしても、日本での物の考え方は何時から、これほど消費的となってしまったのだろうか?家電、PCその他、修理するより買い替えたほうが・・・。そして建築までも、建て替えた方が・・・となりつつある。新しい基準・規格に合わない物は排除されるその様は、建築もタームの短い消耗品と化してしまう恐れがある。ただ、人と家を関係付ける上で、それも文明の進歩の過程と考えれば、否定ばかりも出来ない。
事務所に到着し、昨日からの模型を引き続き作成する。久しぶりに1/50で作成している。やっぱり階段などの面倒な所から作る事にしている。作っている最中は作る事にストレスを感じるが、完成が近くなってくると喜びに変化していく。
アトリエに戻る。
# by kawazoede | 2007-02-02 23:43 | 日記