設計事務所のブログ
by kawazoede
休日
11月3日
昨日、高床の家の地盤調査結果が届いていた。調査の途中に連絡を受けた際は、かなり固い地盤と言う事で安心していたが、その後、調査範囲を西に広げていくと敷地の半分の状態が良くない事が分かった。建築主も心配されていた為、直ぐに構造事務所のM氏にファックスした。夜も遅かったが回答してくれた。採取データ1箇所ずつはそれ程悪い物ではないが、偏在している事が問題と言う。地盤改良が望ましいと言う結論だった。その件を朝、お電話で建築主に報告する。地鎮祭を明後日に控えている。それまでに状況の整理を何とかしたいところである。
Zigzagの現場へ。今日は内部の左官工事が行われている。左官工事が終われば照明器具等の設備が取付けられる。内部の床の養生は来週末には取払われる予定となっている。中庭のデッキも施工が終わっていた。
丘の家へ。先日から打合せしていた駐車場の増築について打合せを行う。図面上では御了解いただける内容となっている。実際のスケールがよく掴めないとの事だった為、外に出て外形が分かるよう角材を地面に置き、実際に車を停めて貰う。大丈夫そうだ。
川西に向けて移動。秋の山道をドライブも兼ねて地道を走る。いい行楽日和。北へ向おうとする車が多いように思う。先月知人が川西でスウェーデン雑貨の小さなお店・ロピスラボをオープンした。仕事の休みの合間を見て、お伺いする事にした。スウェーデン人の御主人と日本人の奥様のデザインユニットとして活動されている。某社の家具のプレゼンテーションで御一緒したことが始まりだった。こだわりのセレクトとオリジナルデザインのコンセプトファニチャーが置かれている。1枚の積層合板を切り抜いて家具を作るアイディアは、以前デザインしたwaffle chairに共通するところがあり共感が持てるものだった。テキスタイルのデザインを楽しそうに説明される様子が、デザインへの興味の深さを感じさせる。
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アトリエに戻る途中の道でジェラートのお店に立ち寄る。ブリランテジェラートは雰囲気が素朴で味も気に入っている。10種類ほどあるメニューの中からラムレーズンとマンゴーをそれぞれオーダー。やっぱり美味しい。
休日らしい1日となった。
# by kawazoede | 2006-11-03 23:33 | 日記
計画案
11月2日
日が昇る直前に床に着くことは出来たが、昨日から連続した様な睡眠不足の朝を迎える。急いで支度をし、事務所へ。メリケンパーク付近で、昨日から非常時の警察の警備が行われている。要人が来ているのか?それにしては装備が物々しい。ニュースには出来ない面倒な集会でも行われているのだろうか?
事務所で引き続きパースを仕上げる。レンダリングに時間が掛かっている。結局、午前中までフルに使ってしまう。ただ、レンダリング中でも、事務所のパソコンでは問題なく2DのCAD図面作成は平行して行えた。スタッフの模型も完成し、図面のプリントで準備は完了。今回の模型も空間構成を分かり易くする為、スケールは1/50で作成した。オープンハウスの時に近作の1/50の模型を並べようと考えている。
パートナーと合流し姫路へ。渋滞し易い路線の為、多少余裕を見て出発した。スムーズに着きそうな為、途中サービスエリアで一休みする。
夕方、クライアント御自宅へ。図面、パース、模型を使い規定の時間内に説明する。
提出後、ゆっくりと車に戻り、ゆっくりと車を走らせる。ハードワークである程、提出後の虚脱感と満足感は大きく訪れる。結果の如何は別として。
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コンペの為、案は一つに絞らなければならない。十分なヒアリングが出来ない事もあり、今回どの案を出すか相当に悩み、結果、案の数も何時になく多くなってしまった。アトリエに戻り、数えるとプランだけでコラボのN氏、スタッフの3人で合計30案程有った。もちろん全てが有効な案とは言えない。恐らく実際使える案はその半数である。机に並べてみたが全ては並びきれていない。
何時もより少し早めに仕事を置く。
# by kawazoede | 2006-11-02 22:05 | 日記
もう一つのダイニングテーブル
11月1日
朝、Zigzagの現場へ。駐車場土間コンクリートの目地について打合せする。職人さんの意向も反映し、若干変更。南側の中庭ではデッキが施工されている。久しぶりに棟梁にお会いした。ダイニングのテーブルに間接照明が付けられている。よく見ると、脚を伝って電線が露出配線されている。こちらの意図と違うため、直に訂正頂く様、連絡を取る。打合せした気がしていたが、後で詳細図を見るとその旨明記していない。やはり言葉だけでの伝達は些細なことでも避けるべきと、何時もこう言う状況で思い出す。
事務所にて計画案の図面とパースを描く。スタッフは模型を作り出している。
事務所に置いていたCD1枚を思い出して持ち出し、アトリエまでの車の帰路で流す。これも相当に過去の音楽だが、久しぶりに聞くとなかなか新鮮だった。クラフトワークは既に30年以上前と思う。自分の人生の中に軽く30年と言えるタームがある事が恐ろしい。
アトリエにてパートナーと打合せ。計画案に何の先入観もない状態での意見は、参考になる事がある。
アトリエのモバイルで図面とパースを描く。事務所のPCに比べてスペックは落ちるが、これまでCAD作業ではその差は大して分からなかった。3Dの作図ではその違いは歴然だった。レンダリングの計算をしながらCADで作図すると、まるでスローモーションを見ているように遅い。
朝まで掛かりそうな勢いである。
# by kawazoede | 2006-11-02 03:26 | 日記
有馬街道
10月31日
朝、Zigzagの現場へ。外構の土間コンクリート下地の整地工事中だった。リビングのTV棚、ダイニングのテーブルの脚がセットされている。施工管理のY氏と言葉を交わす。工事が始まって、毎朝決まった時間に来てくれている。打合せがこまめに出来ることは有難い。
事務所までの道で有馬街道が何時に無く渋滞している。ナビに表示している渋滞範囲と状況から事故渋滞のようだ。迂回路は2つしかないが、その一つに至るまでの渋滞で、逆戻りし別の迂回路を取る。新神戸へ抜ける有料トンネルを使うと、朝の渋滞時間帯であれば30分程早い道のりである。有馬街道もよく渋滞する。偶にもう一つの迂回路・再度山を通る事もあるが、アップダウンと急カーブが多く、車への負担が大きい為、出来るだけ避けている。
事務所にてスタッフと打合せ。案をつめていく。迷いに迷ったが案を絞る。急いで次のステップへ進む。夕方、模型の材料を購入にハンズへ。晩秋でも暖かく、街は人で賑わっている。凡その作業の段取りを決め、アトリエに戻る。
# by kawazoede | 2006-11-01 07:36 | 日記
ダイニングテーブル
10月30日
朝、小野の家具の工房へ。姫路の町屋のダイニングテーブルが出来上がっていた。天板にリボスなどの自然系塗料も考えたが、今回、工房のO氏からの提案で、薄く塗るウレタン塗装で仕上げてもらった。光沢が少なく落ち着いた感じに仕上がっている。材料にはタモを使っている。天板の幅は800mmで1枚物ではなく、3枚を接いでもらった。反りを押さえるために天板の裏に溝を切り、そこに角材が2本取り付けられている。事務所の天板も2枚接ぎのケヤキの板を使っている。もともとは床の間の床板に使うためのもので20mmしか厚みがなく、半年が経ち先日気づいたのだが、かなり反りが出てしまっている。反り止めで角材をビスで留め、溝を付けずビスの引き抜きだけで持たせようとしたが、うまく行っていない。木の動きを止めるには木を使う方が正しいのかもしれない。大分前になるが、木製棚の可動棚を支えるダボを、ステンレス製と木製の比較で同じ荷重を掛ける実験を、メーカーでしてもらったことがあった。面白いことにその結果は木製が強いと言うものだった。ステンレスダボそのものは変形しないが、ダボが掛かる木材部分が過重に耐え切れず、木部にダボがめり込んでしまっていた。木部に使う金物はあくまで補助的な使い方が望ましい。そう考えると今、建築基準法で定められている構造材の金物留めに頼る工法は、長期的な強度が非常に曖昧でるように思う。
O氏とテーブルを担ぎダイニングに搬入する。Yチェアが今かと待ち受けている。寸法、素材ともよく合っている。
ダイニングテーブル_e0097130_0213527.jpgダイニングテーブル_e0097130_022998.jpg
事務所から埠頭が良く見える。たまに船の汽笛が何の予兆も無く突然鳴り、飛び上がる程の音ではないがお腹に響く位の音で、よく吃驚する。
幾つかの検討案をスタッフ、コラボのN氏と協議する。意見が統一できず紛糾する。立場としてはまとめるべきと思うが、難しい。
アトリエに戻り更に案の展開を始めた。スタッフも自宅で検討してくれているようだ。ファックスが届く。もう一頑張り。
# by kawazoede | 2006-10-31 00:22 | 日記