設計事務所のブログ
by kawazoede
Yチェア
10月7日
朝、Zigzagの現場へ。建築主を交え定例会議を行う。エントランス上部の木製面格子が出来上がっていた。格子のピッチは30mmで格子の幅と隙間は1:1で今回デザインした。基本的に格子間の隙間は格子の幅以下としている。それ以上となると間が抜けた感じがする。建築主に施工状況をご確認いただいた。その他左官工事の納まりを打合せする。内覧会を行うことを御了解頂く。スケジュールを調整しなくてはならない。
姫路に移動。姫路の町屋ではお引越しを前に、各設備の取り扱い説明を行ってもらった。照明器具、弱電、給湯器は一般的な説明で済むところだが、セントラル空調はそうは行かない。モニターには温度、モード、スケジュール、その他でコントロールできる機能が多様だった。いくつか注文された家具のうち、Yチェアが先に届いている。2脚が一つの箱に入り計6脚、ここで新たな生活のダイニングに並ぶ。梱包されていた箱のプリントも気が利いていて感じが良かった。
事務所に移動。途中、姫路市内の2箇所でお神輿を目にする。地域で趣が違っていても「童心に帰り」楽しい物だと思う。
事務所で昨日旨くプリントできなかったプリンターを持ち込み、他のパソコンで試すと問題なく出力。アトリエの使用環境に問題があるようだ。
夕方、知人のH氏が来所。幾つかの相談を受ける。
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# by kawazoede | 2006-10-07 23:44 | 日記
実施設計図
10月6日
朝、Zigzagの現場へ。今日から木製面格子を取り付ける様だ。足場が9日後に取り外される。こちらの現場もいよいよ終りが近づいてきた。
事務所にて実施設計図を作成。途中、設備設計のK氏から質疑のファックスと電話が来る。長いやり取りを数回行う。直接会って打合せすることもあるが、実施図UPが迫っている事もあり電話・メール・ファックスを駆使している。この所、数件実施図が詰まっていた為、協力事務所にも申し訳ない所である。一般的な木造住宅の設備図実施図は電気・機械を合わせて15~20枚ほどである。これに構造図が7枚、建築図が30枚+αで合計50~60枚程の実施設計図となる。図面の密度にも因るが比較的多いほうかもしれない。
スタッフは検討用に模型を作ってくれている。
夕方、オーダーキッチンのE社が来所。見積を提出して頂く。その後、施工会社のD社からリフォームの報告を受ける。何とか問題はクリヤーになりそうだ。
アトリエにて実施図を作成。修理から返って来たプリンタでテストプリントする。梱包を解いているといつの間にか手にインクがべったり付いている。何処からか漏れたのか良く分からないままふき取りデータを送る、が、プリントしない。巷は明日から3連休で、クレームは4日後しか仕方が無いようだ。
# by kawazoede | 2006-10-06 23:25 | 日記
植栽
10月5日
朝、姫路の町屋の現場へ。秋祭りの飾りが増え、道沿いで良く目にする。
現場では外構の電気、板金、植栽工事が行われていた。暫くして2tトラック一杯に積まれた樹木が到着する。一先ず図面通りの位置に樹木を仮置きし、職人さんと打合せする。建築主にも立ち会って頂いた。樹種はシラカシ、ヤマボウシ、シャラ、サザンカ、イロハモミジ、ハナミズキ、カクレミノ、ドウダンツツジその他でどちらかと言えば和のイメージかもしれない。むしろ雑木の雰囲気で素朴な感じの空間となる事を意図している。室内の各室、アプローチ、中庭から樹木の配置を見て位置を決めていく。樹木複数を並べる場合、日本的→より自然らしく→前後にずらす等の手法がある。職人さんとの話しでも共通の意識をもてたような気がする。
I邸の現場へ。設備設計者から依頼されていたインフラの調査を行う。既存建物の敷地内の増築で、配管など注意が必要なところがあった。
アトリエへ移動。夜、西脇市で打合せもあるため、アトリエで仕事を進める。今日は事務所への電話が多かったようだ。スタッフからその都度連絡が入ってくる。
先ほど調査の設備の実施設計用資料を準備する。機器リスト、インフラの配置図をメールで送付する。その後、今日打合せ予定の高床の家の資料を作成。
西脇へ移動。高床の家の見積について打合せする。内容について説明し、方向性を協議した。
アトリエに戻り実施設計図を作成。
# by kawazoede | 2006-10-06 10:19 | 日記
アムステルダム、ユトレヒト
2006年3月19日(アムステルダム
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午前中の便でアムステルダム、スキポール空港に到着。空港を出るとフランクフルトより更に寒さを感じます。シャトルバスに乗りホテルへ移動、市街地の中心から2Km強の位置にありますが、設備、サービスとも申し分ありませんでした。チェックイン後、ホテル内のビジネスセンターへ行き、日本語の使えるパソコンでメールをチェック。昨今のメール事情で受信した大量の迷惑メールを捨て、必要な物だけ選び出す作業に時間をとられました。
町に出るにはトラムに乗らなくてはなりません。1日フリーの券を買うか迷いましたが、15枚つづりの回数券を購入。結局滞在中計2綴使いました。殆どのトラムには検札の為に運転手と別に車掌が乗車している為、チケットのチェックは厳しく行われているようです。国によっては殆どフリーという状態が多い為、意外な感じです。
ムント広場で下車、古い市街地が運河で区切られサークル状に展開しています。賑やかな街の雰囲気が感じられます。と、直ぐに建物が傾いている事に気づきます。聞いてはいましたが想像していたものと違い左右前後に町の中心付近では殆どの建物が地震の後のように角度を持っています。
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滞在中、この傾きを見る度、様々な推測をしました。それはオランダの現代建築に与えている視覚的な影響です。安定と不安定の微妙なバランスを一部の現代建築に感じます。
ダム広場まで、歩行者専用のショッピングモールがあり、オランダらしいグッズを見ながら楽しく歩く事が出来ます。
ダム広場に面してゴシック様式の新教会堂が在ります。内部に入ろうとするとインドネシア美術品の展示を有料で行っていて賑わっています。今まで訪れたゴシック教会堂では見た事が無いミスマッチの催しで驚きました。教会としては使っていないのでしょうか?

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ダム広場から旧教会堂へ移動。飾り窓の地区にこれほど隣接しているとは知りませんでした。教会の後陣沿いの狭い道路を歩いていて、向かいにある建物の1階の大きな窓越しの風景にびっくりさせられました。
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そこから更に移動し海運協会ビルの前を通り、湾の橋を渡りニューメトロポリス(レンツォ・ピアノ)へ。遠景で見るとシンボリックな形態がこの入り江を特徴付けている事が良く分かります。誰の設計か分かりませんが、直ぐ手前に1階がガラス張りで2階が浮いた建築があり目を引きます。
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ニューメトロポリスから南へ直ぐの位置にアムステルダム建築センター(レネ・ファン・ズーク)を見る事が出来ます。複雑な曲線が非常に魅力的で、見る角度で違った印象を感じます。
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その日の最後に中央駅に近い聖ニコラウス教会へ。こちらは普通に教会として使われ、ミサが行われていました。
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食事後ホテルに戻り、今までに無く深く眠ってしまいました。

2006年3月20日(アムステルダム
朝食後、ファン・ゴッホ美術館(G・Th・リートフェルト、他)・増築棟(黒川紀章)、広い公園に面していますが、エントランスはこちらではなく道路側です。
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開館の10時少し前に着くと5列くらいの長蛇の列。エントランスの各列ごとに案内が書いてあり1番端の短い列で並んでいると、後にも人が他の列ほど並びません。心配になり、列での違いが何かと近くのスタッフに聞くと、にこりと笑って「same」との回答。人間の心理として人の極端に少ない列には並びにくいという事でしょうか?ゴッホの作品は旧館にあり、黒川氏設計の増築棟は企画展に使っているようで、入場の料金が違います。ゴッホの作品は世界中に散在している為か、私が好きなひまわりの絵は1枚のみしか展示していませんでした。それでも「馬鈴薯を食べる人々」など主要な作品が多くあり、その前に人だかりが出来ています。

建築そのものにリートフェルトのデ・スティルの面影は既に有りません。時代の流れの中で一期は輝いていたムーブメントでしたが、建築デザインにおいてはその消費のスピードは余りにも速かったと考えます.

トラムに乗り中央駅へ。更にバスに乗りボルネオ地区附近で下車。ベイエリアの再開発で目を引く建築が集中しています。殆んどが集合住宅のため中には入れません。ボルネオ・スポールングブルグ(マスタープラン:ウェスト8)、 The Whale(フリッツ・フェン・ドンヘン)、ピエトハイン・トンネル・ビル(ファン・ベンゲル&ボス)、アイ・タワー(ノイトリング・リーダイク)の周りを歩きました。造形的に最もインパクトを感じた建築はThe Whaleでした。それでも建築の中に入れないのは物足りない事です。
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The Whale

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ピエトハイン・トンネル・ビル
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アイ・タワー


バス+トラムでライツェ広場附近へ。複合建築であるビザンティウム(レム・コールハース)を見つける事が出来ます。
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そこからドム広場附近に向かって歩きました。シンゲルの花市に立ち寄ります。
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更に歩き途中商業ビルの真中に吹抜けとガラス張りの斜行エレベーターが見え、興味を引いたため最上階まで上がりました。低層階から2層分ほどガラス張りの棟だけの部分があり最上階2層はカフェレストランとなっていました。低層の密集した町から突出した展望台で360度のパノラマを望む事が出来ます。つい長居しました。後で調べると建築はKalvertoren(恐らく設計はde Cie)でした。
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ドム広場の前にバイエンコルフという百貨店がありここで若干の買い物をしました。ここ数年で見たヨーロッパのデパートの中では品数・質とも上位クラスです。アムステルダムには他にもショッピングの施設が多数あり、楽しむ事が出来ると思います。
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オランダらしい食べ物を食べたくなり、新教会堂の裏にある老舗の店に行きました。チキンとポークをそれぞれオーダーし、量の多さに心配しましたがあっさりした味付けで美味しく、平らげました。

2006年3月21日(ユトレヒト

今日はユトレヒトに行く日と当初より予定していました。目当ての中央博物館がオランダ滞在中、この日しか開いていない為でした。アムステルダム中央駅で列車の切符を買おうとしますが、自販機は現金ではコインしか受け付けません。幾つかの機械を見て同じ事を悟り、諦めて窓口で買うことにしました。窓口のエリアを進んでいると奥に両替機を発見。どうやらここで両替をして自販機で買ってくれということのようです。
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ユトレヒトまでの時間は30分です。車窓を楽しく見ていると直ぐ着いてしまいます。
ユトレヒトの駅も賑やかでコンコースを出るとショッピングモールに直接繋がっています。インフォメーションを探しますがなかなか見つかりません。駅員さんに聞くと、ここだと教えてくれた物はタッチパネルのモニター案内です。仕方がないのでそれで調べていると、次のインフォメーションの場所を指し示しています。ロールプレイングゲームのようで面白いと思い探しました。ショッピングモールにそのコーナーがあり、目的の建物その他を聞くと教えてもらいましたが、ツーリストのインフォメーションではないとの事でした。其方でツーリストインフォメーションの地図を貰い、暫く町の中を歩きます。何とか辿り着いたのですが、ここまで分かりにくいと不安になります。其方で中央博物館の位置、シュレーダー邸(G・Th・リートフェルト)の場所を聞き、まず中央博物館に向かって歩きました。川沿いの道は街並みの変化を楽しみながら歩く事が出来ます。
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ディック・ブルーナが創作活動している町でもあり、若しかしたら会えるのではと期待しましたが、望みは叶いませんでした。途中、ゴシックの棟を発見。袖廊の無い後期ゴシックで美しいドムでした。
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中央博物館のエントランスで多くの情報を聞きだすことが出来ました。シュレーダー邸の内部見学は中央博物館のチケットに料金をプラスして購入し、かつ事前の予約が必要という事、当地までのルート、その他ユトレヒト大学へのルートです。実は3日前のホテル到着時、シュレーダー邸は予約が必要な事を知っていた為、コンシェルジェに頼み、電話で予約をお願いしましたが、既に一杯で残念ながら取れませんでした。現地で再度予約のキャンセルが無いかと思い尋ねましたが結果は同じでした。
中央博物館にはリートフェルトの家具や絵画、そして最近出来たミッフィの常設展があります。リートフェルトのコーナーはこれまで写真でしか見た事が無かった家具等があり、大変刺激的でした。その後2006 年2月18日にオープンした、新しいミッフィの家となる「ディック・ブルーナ・ハウス」(ミッフィのコーナー)へ。極度にデフォルメし単純な形で表現される豊かな優しい表現は建築にも通ずるテーマではないかと思います。
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先ほど教えてもらったルートでユトレヒト大学へ。バスに乗り10分弱の距離です。バス停で降りて直ぐ新しい建築に気づきました。大学の図書館のようですが、ラウンジなどもあり豊かな空間です。植物をあしらったカーテンウォールの表現が新鮮です。図書館のスタッフの方に聞くとヴィール・アレッツのデザインだそうです。大学の建築は比較的オープンで助かります。勝手に中に入らせてもらいました。
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そこから歩いて直ぐにエデュカトリアム(レム・コールハース)を見る事が出来ます。オランダに来てようやくレムらしいデザインを感じさせる建築でした。斜めのスロープが建築のファサードを形作り空間をも分節しています。内部を見歩いているうちに講堂の入り口を見つけました。少し空けると講義が行われていますが、中まで入る勇気はありませんでした。


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すっかり満足し、バスで中央駅に戻ります。そこで今度はユネスコの世界遺産に認定されたシュレーダー邸附近までのバスに乗ります。下車後、低層の住宅街を歩いていると突如目に入ってきます。意外に小さく感じました。外から何枚も写真を撮り暫く眺めていました。中では予約の取れた人達の案内が行われています。日本人のグループのようでした。

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建物の直ぐ脇に固定式の双眼鏡のようなボックスがあります。覗いてみると室内の写真が見えます。中に入れない人のためのスライドの装置です。手動で写真を切り替えるシンプルな物ですが、外観と照らし合わせながら見る事が出来、参考になります。
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バスで中央駅に戻り、アムステルダムに帰ることにしました。次の電車まで時間があったため、クロケットとジェラートアイスをそれぞれ購入。因みにオランダではクロケットを自動販売機で買うことが出来ます。
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ユトレヒトはアムステルダムに比べて落ち着いたスケールの小さい町ですが、見る物も多く大変気に入りました。
アムステルダムに戻り夕食としました。昨日のクラシックな雰囲気から一転し、軽い感じのカフェ「Cafe de Jaren」(http://www.diningcity.com/ams/dejaren/index.ht)で取る事にしました。食事も美味しく、楽しく過ごす事が出来ました。
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今回のプログラムはこれで終了した事になります。ゆっくり見たつもりだったのですが、かなり多くの建築を見たようです。妻にはハードな旅だったかもしれません。
# by kawazoede | 2006-03-22 00:00 | オランダの旅 '06
フランクフルト、ケルン、シュトゥットガルト、マインツ
2006年3月15日 (フランクフルト
ルフトハンザ航空を使い午後フランクフルトに到着。空港に乗り入れているSバーンで中央駅に移動しました。
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雨は降っていませんでしたが曇っています。ネットで事前に調べていた天気予報は各国、各メディアでばらばらで実際の現地気温は低い方の予報が当っていました。予約していた駅近くのホテルを目指しました。デザイナーズホテルとは日本だけの事かと思っていましたが、当地でもその様なジャンルがあって、当ホテルはそれに分類されるようです。
チェックイン後、町の中心へ向かって歩きます。巨大な高層建築は直ぐ目に付く為、目的の建築には簡単に辿り着く事が出来ます。DG銀行(KPF)、コメルツバンク(ノーマン・フォスター)と連続します。エントランスまでは入る事が出来ますが、それ以上はセキュリティチェックがあり入れません。外観の印象は端正なディテールやバランスの良さはあっても期待していたインパクトは得る事が出来ませんでした。スカイスクレーパーのデザインも根本的な所での行き詰まりを感じずにはいられません。
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更に歩き大聖堂へ。歴史的建築の残るレーマー広場に近いのですが、その建築群も思っていたより小規模で限られています。
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日本の街と同じくフランクフルトの町は戦時中の空爆によって大きく変化してしまったという歴史があり、現在の町はその結果と言えるのかもしれません。
その日は飛行機での疲れが残っていた事もあり、スーパーで日用品を買い早めにホテルに戻りました。


2006年3月16日(ケルン、フランクフルト
7時に起床。時差の影響で未明から早朝に目が覚め3度寝位しました。朝食後、電車の出発まで時間があったためメッセ・トゥルム(ヘルムート・ヤーン)へ行きました。クラシカルな外観で目を引きますが、こちらもエントランスから奥へは行けません。同様に人を寄せ付けない印象の建築です。
中央駅よりケルン行きのICEチケットを求めカウンターへ。窓口の親切な対応で5日間のレイルパスが有利である事が判明し、購入。ドイツ国内のDB、Sバーンが乗り放題でその後の移動で重宝しました。
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1時間ほどで、ライン川の向こうに車窓からケルン大聖堂が見えてきます。駅を出ると直ぐ正面に建っており、やはりその大きさに圧倒されます。ドイツゴシックの中で最も好きな教会堂です。行程は階段のみで500段強、片道約30分との事で多少ためらいましたが塔に登る事にしました。最上部で塔のTOPの飾りを内部から見上げる事が出来ます。ゴシックの特徴である垂直性が外観にもよく表れ、ラテン文化との気質の違いを感じます。
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塔を降り、昼となった為近くのカフェでMENUをオーダー。イタリアンの店で、陽気なギャルソンが担当してくれ、つい長居してしまいました。

大聖堂の直ぐ隣に建つヴァルラーフ・リヒャルツ美術館(ブスマン&ハベレール)へ。収蔵物は量、内容とも豊富で今回幾つか訪れた美術館の中では一番良かったように思います。トップサイドライトからの光が内部に入り込み安定した明るさを保っています。館の中央に大階段があり、ここを基点に上下階、左右に空間が広がっています。上の階から見下ろしたときはそれ程感じるところも無かったのですが、この階段を最下階から見上げたシーンは素晴らしく、奥行きのある重層した空間を見る事が出来ます。写真に撮りたいと思いましたが、残念ながら館内撮影禁止です。
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帰りのICEの時刻まで40分程あったので、電車から見えたロマネスクのマルティン教会堂へ。先ほどのゴシック大聖堂に比べて素朴で簡素なイメージです。
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フランクフルトに戻りマイン川の南のエリアへ。ここには幾つかの美術館・博物館があります。夕方で何れも閉まっていたのですが、通信博物館(ギュンター・ベーニッシュ)が空いていた為中に入る事が出来ました。斜めに傾けられたアトリウムの筒状のガラスが印象的です。
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夜、野菜のスープ(ミネストローネ風)、ウィンナーシュニッツェル、ビールで満腹になり、昨日と同じく9時過ぎには寝入ってしまいました 。

2006年3月17日(シュトゥットガルト
朝よりICEを使いシュトゥットガルトへ。昨日とは異なる風景が車窓から見えます。インフォメーションで地図を貰い目的の建築物の位置を確認し、先にシュターツギャラリー(ジェイムズ・スターリング)へ向かいました。町はそれ程大きい物ではなくヒューマンスケールに合った印象を持ちました。
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公園を抜け、幹線道路を渡りギャラリーに至りますが、町からのアプローチでこの幹線道路による導線の分断が残念に感じました。ギャラリーは円形の中庭を中心に展示空間が配置され、エントランスから変化のある空間を見る事が出来ます。
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その後UバーンのU7線に乗り、Killesberg Messe駅で下車しヴァイセンホーフ・ジードルングへ。ミース棟の1階部分にインフォメーションがあり、そこで本を購入しフリーマップを入手しました。全体の配置の模型が置かれてあり、興味深く見ていました。
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基本的にどの棟も住宅として使われている為内部に入る事が出来ませんが、敷地の外からの撮影を制限する看板等は無かった様に思います。撮影中にふとバルコニーにこちらに気づいた人影を見ましたが何の注意も無く、歴史的に重要な建物とは言え有り難いものだと感じました。なだらかな斜面地の住宅群で配置上どの様な意図があったのか分かりませんが、コルビジュエ棟が最も良い位置に建っているのではないかと思います。全体を見終わり、改めて近代建築の現代への影響の大きさは否定できないと痛感させられます。
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Uバーンで市街地に戻る際、間違えて一つ手前の駅で下車。目的地に向かって歩いているうちに、ガラスのボックス状の建築が目に入りました。美術館のようですが、事前にチェックしていなかった物で、かなり気になり受付でアーキテクトは誰か尋ねました。建物は昨年竣工したKUNSTMUSEUM STUTTGART(Rainer Hascher & Sebastian Jehle)だそうです。ミュージアム以外にも展望フロア、レストラン、カフェがあり自由に入る事が出来るエリアが多く有ります。思わず見つけた建築が気に入り長い時間をここで過ごしました。
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近くにゴシック教会が見えた為、中に入ろうとしましたが、鍵がかかっていて入れませんでした。後で調べるとプロテスタントの教会でStiftskircheでした。
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夕方、フランクフルト行きのICEに乗るためホームに行くと人の列。ドイツ国内では初めて経験のラッシュアワーに出くわした様で、途中の駅まで立ったままでした。

2006年3月18日(フランクフルト、マインツ
朝よりマイン川の南側のエリアへ。橋を渡ると川沿いの道が市場となり、先日の雰囲気と異なり楽しげな様子と変わっていました。
フランクフルト工芸博物館(リチャード・マイヤー)にエントリー。白く明るく上品に仕上げられた建築の印象は、以前見たバルセロナの美術館と同じです。ここにある椅子のコレクションは思っていたほど多くはありませんでした。
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更に川沿いの道を移動しドイツ建築博物館(オズワルト・マティス・ウンガーズ)へ。既に有った19世紀の邸宅の外観は残され、内部に建築の歴史、幾つかのデザインプロセス、ワークルーム等があります。デザインプロセスで初期的な検討模型から具体的な設計段階の物まで見る事が出来、参考になりました。
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5日間有効のレイルパスをフル活用し、フランクフルト近郊の町マインツへ。ここにはドイツロマネスクの大聖堂があり、見に行く事にしました。町に近づくに連れ車窓から徐々に見えましたが、一旦降り立つと、方向が良く分かりません。人に聞きながら何とか辿り着きました。マインツは今回訪れたどのドイツの町よりもよりローカルな雰囲気が感じられました。ここも土曜の為か聖堂付近の通りは露店が多く出て賑やかです。フルーツ、パン、チーズその他多くの食べ物などに気を取られましたが、一先ず聖堂を目指します。聖堂を含むこの町の殆どが大戦中破壊され、戦後の復興で建て直されたとはとても見えません。日本を含め破壊され復元しなかった町と、そうでない町の根本的な差はいったい何かと考えさせられます。
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マインツの街並み
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見学後、露店を見ながら駅へ戻る途中、気になっていたプレッツェルを1つ購入。帰りの電車の中で食べましたが、外見のイメージと違い中が柔らかく且つ弾力があり、適度な塩気で美味しく頂きました。
フランクフルトに戻り夕方まで時間があった為、近代美術館(ハンス・ホライン)へ行きました。その外観から、ポストモダンを感じさせ、好みの建築ではなかった為後回しとしていました。しかしエントランスに入り奥のホールを垣間見たときから非常に惹かれる物があり、かなり長い時間空間を楽しみました。幾つかの接点となる空間、複雑に上がる階段、視線の複雑なクロス等シークエンスを強く感じます。また鋭角三角形の敷地を活かした斜めの線が、変化のある空間を各部分に造っています。ポストモダンの建築をファサードだけの表層的現象と捕らえていたのですが、この空間のあり方はモダンでもデコンでもないポストモダンの物と思います。大変いい勉強になりました。また建築に先入観は捨て、実際見て体感するが大事と感じました。頭の整理も兼ねて1階のカフェで一服しました。
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ドイツ最後の夜は地下のワインケラーを利用した店で夕食としました。雰囲気、ドイツ料理に満足しホテルに戻ります。
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今回のドイツは、鉄道を有効に使う事の出来た旅でした。

# by kawazoede | 2006-03-19 00:00 | ドイツの旅 '06