設計事務所のブログ
by kawazoede
確認申請
10月19日
高床の家の申請で、兵庫県土木事務所へ。今回、計画地がアトリエにも近く行き来が楽な事と、従前の許可申請の流れから民間ではなく、自治体への申請とした。この場合建築主事を置かない市町村は、県の出先機関である土木事務所がその窓口となる。民間審査機関が現れる以前の自治体申請を知っている世代であれば、民間申請の有り難さは良く分かるのではないだろうか?ただ、以前から感じていたことだが自治体によっても雰囲気が違う。親切な対応をしてくれる自治体もあったし、その割合は増えてきたように思う。
車を出そうとすると縁石にフロントを擦り付けそうで数回切り替えす。それを待つ車が通路に溜まっている。バックで停めて置けばよかった。そう言えば駐車場に車を停める際、どの様に車を進めるだろうか?統計があるのかも知れないが、半数以上はバックで停めてあるように思う。イタリアの設計事務所に勤める友人T氏をPESAROに尋ねた際、イタリアでは逆で、殆ど前から停めると教えてくれた。面白い話だと思う。もしかしたら日本国内でも地域差があるのかもしれない。
Zigzagの現場へ。外壁のガルバの是正は終わっていた。足場は近々解体される。待ち遠しい次第である。内部はクロスの施工中。ロールスクリーンのボックスについて建築主から質疑を頂いていた。ロールスクリーンの種類の違いで機能的には問題ないが、意匠的に気になる所が数箇所ある。
夕方、新規のコンペの敷地確認とヒアリングで姫路へ。2週間後の提出に向けて準備を始めることになる。
アトリエに戻り実施設計図作成。
# by kawazoede | 2006-10-19 23:50 | 日記
パース
10月18日
朝、Zigzagの現場に立ち寄る。まだ職人さんの姿は無い。外壁の手直しで、一部ガルバが取り外されている。
事務所にてパースを作成。実施設計の詰の段階で、どうしても図面では判断できない所が出てきた。塀のデザインの違いでファサードの印象が大きく変わり、確認が必要と思われた為だった。パースといっても出来上った物は所詮2次元である。それでも面を水平垂直に見る図面では確認できないイメージを補足できる。2次元を3次元にイメージを膨らませて見ているということになるだろうか?模型にしてもスケールアップして作った物の方が適切な検討を行うことが出来る。原寸が最もリアルに近いと言う事になるが、建築の場合はスケールが大きく、殆どが一品ものだけに難しい。その内ホログラフで、空間をリアルスケールでシュミレーション出来るシステムが開発されるのではないか、と思っている。
パース_e0097130_0564837.jpg

描いて比較し大体の考えはまとまった。早速図面に反映していく。
スタッフと計画案を検討する。タイトな条件の中で、複数の案を作成してみた。そのうち2案は完成度が上がってきた。他の違う考え方はできないか?もう一度頭を切り替えて検討する。
アトリエで1案作成。
# by kawazoede | 2006-10-19 00:58 | 日記
まちなみ住宅100選
10月17日
事務所にて、スタッフとスケジュール等について打合せ。検討をCAD主体で行っているようだ。デザインのプロセスは様々だが、2次元CADだけの作業では多様なアイディアが生まれる可能性が低いのではと考えている。もちろん曖昧な思考からエスキスを可能にする優れたソフトとハイスペックのパソコンは別として。CAD入力では寸法を指定して描く直線がベースとなっている。意外と間違えてスケッチしたラインが、新たな展開を生むことがある。
まちなみ住宅100選_e0097130_050404.jpg
「まちなみ住宅100選編集委員会」から1冊の本が届く。3ヶ月ほど前に編集に使いたいとの事で写真の提供を求められ、データで送っていた。どのように掲載されるのかと期待していたが、受賞者のリストに1カット載せて頂いたのみで糠喜びに終わった。参考までに「まちなみ住宅のススメ」(鹿島出版会)。
夕方、住宅プロデュース会社の担当者が来所。説明を伺う。この業界も社会的な地位を確保した感がある。広範囲に宣伝する力を持たない設計事務所としては、欠かせない存在となってきている。今や多くの設計者が何らかの形で関わっている。
夕方から計画案を検討する。ポイントが多く、プランに詰め込むことで目一杯となってしまっている。もう少しコンセプトや空間構成を検討する必要がある。アトリエに戻り引き続きスケッチを描く。
# by kawazoede | 2006-10-18 00:52 | 日記
マーヴィン・ゲイ
10月16日
朝より、アトリエで図面を描く。午後からの移動の予定で午前中はアトリエでの仕事とした。
昼前、朝来に向けて移動。途中、高床の家の現場に立ち寄る。申請上再確認を要求されている道路幅員を測定。
山間を抜ける片道65kmの道のりは、季節の変化を感じる事の出来る楽しい行程だった。車のハードディスクには12枚分のCDがコピーされている。その中に20年以上聴き続けているアーティストがある。当時既に故人となっていた。聴く音楽も変化し続けているが、マーヴィン・ゲイだけは変らなかった。
現地着後、施工者のI氏と合流しメンテナンスについて現地を調査する。屋根に上がる必要が発生し、大工さんにお願いした。暫くして梯子で上がろうと試みたが、約9mの高さに断念。結局、原因は判明しなかった。特殊な状況で起きる現象の様で、暫く様子見となった。
アトリエに戻る。既にあたりは暗い。問題が発生し、図面が思うように描けない。気を取り直し、作図に戻る。
# by kawazoede | 2006-10-17 00:13 | 日記
地鎮祭
10月15日
平岡町の家の現場へ。秋晴れで日和が良い。今日は地鎮祭が執り行われる。現場に着くと神主さんが既に祭壇を組まれていた。暫くして施工管理のI氏も到着。建築主も到着し、祭事は行われた。一番下の子が祭壇に近づくのを嫌がって泣いている。神主さんの姿がお祭りの天狗に似ていて怖いとの説明だった。そう言えば今日の神主さんはがっちりした体格に髭で風格があった。
一先ずアトリエに戻る。次の打合せまで時間が有った為、昨日に続き佐保神社へ。今日は宮入で祭りのクライマックスを迎える。
急いでアトリエに戻る。
高床の家の建築主、施工会社のY氏が揃った所で、施工契約となった。工事の工程その他を協議し、解散する。
近くで、知人の紹介のオープンハウスが行われている。既存の土塀と樹木を旨く残した外構と、杉の素材を生かした建築が印象に残った。設計者とお話ししていると、知らない事だったが共通の知り合いが意外と多い事に驚く。
アトリエに戻り、実施設計図を作成。その後計画案を検討。
# by kawazoede | 2006-10-15 23:04 | 日記