設計事務所のブログ
by kawazoede
有馬街道
10月31日
朝、Zigzagの現場へ。外構の土間コンクリート下地の整地工事中だった。リビングのTV棚、ダイニングのテーブルの脚がセットされている。施工管理のY氏と言葉を交わす。工事が始まって、毎朝決まった時間に来てくれている。打合せがこまめに出来ることは有難い。
事務所までの道で有馬街道が何時に無く渋滞している。ナビに表示している渋滞範囲と状況から事故渋滞のようだ。迂回路は2つしかないが、その一つに至るまでの渋滞で、逆戻りし別の迂回路を取る。新神戸へ抜ける有料トンネルを使うと、朝の渋滞時間帯であれば30分程早い道のりである。有馬街道もよく渋滞する。偶にもう一つの迂回路・再度山を通る事もあるが、アップダウンと急カーブが多く、車への負担が大きい為、出来るだけ避けている。
事務所にてスタッフと打合せ。案をつめていく。迷いに迷ったが案を絞る。急いで次のステップへ進む。夕方、模型の材料を購入にハンズへ。晩秋でも暖かく、街は人で賑わっている。凡その作業の段取りを決め、アトリエに戻る。
# by kawazoede | 2006-11-01 07:36 | 日記
ダイニングテーブル
10月30日
朝、小野の家具の工房へ。姫路の町屋のダイニングテーブルが出来上がっていた。天板にリボスなどの自然系塗料も考えたが、今回、工房のO氏からの提案で、薄く塗るウレタン塗装で仕上げてもらった。光沢が少なく落ち着いた感じに仕上がっている。材料にはタモを使っている。天板の幅は800mmで1枚物ではなく、3枚を接いでもらった。反りを押さえるために天板の裏に溝を切り、そこに角材が2本取り付けられている。事務所の天板も2枚接ぎのケヤキの板を使っている。もともとは床の間の床板に使うためのもので20mmしか厚みがなく、半年が経ち先日気づいたのだが、かなり反りが出てしまっている。反り止めで角材をビスで留め、溝を付けずビスの引き抜きだけで持たせようとしたが、うまく行っていない。木の動きを止めるには木を使う方が正しいのかもしれない。大分前になるが、木製棚の可動棚を支えるダボを、ステンレス製と木製の比較で同じ荷重を掛ける実験を、メーカーでしてもらったことがあった。面白いことにその結果は木製が強いと言うものだった。ステンレスダボそのものは変形しないが、ダボが掛かる木材部分が過重に耐え切れず、木部にダボがめり込んでしまっていた。木部に使う金物はあくまで補助的な使い方が望ましい。そう考えると今、建築基準法で定められている構造材の金物留めに頼る工法は、長期的な強度が非常に曖昧でるように思う。
O氏とテーブルを担ぎダイニングに搬入する。Yチェアが今かと待ち受けている。寸法、素材ともよく合っている。
ダイニングテーブル_e0097130_0213527.jpgダイニングテーブル_e0097130_022998.jpg
事務所から埠頭が良く見える。たまに船の汽笛が何の予兆も無く突然鳴り、飛び上がる程の音ではないがお腹に響く位の音で、よく吃驚する。
幾つかの検討案をスタッフ、コラボのN氏と協議する。意見が統一できず紛糾する。立場としてはまとめるべきと思うが、難しい。
アトリエに戻り更に案の展開を始めた。スタッフも自宅で検討してくれているようだ。ファックスが届く。もう一頑張り。
# by kawazoede | 2006-10-31 00:22 | 日記
素材と色
10月29日
朝、打合せ資料を準備し姫路へ。相談会へ向かう。途中の道に竣工した姫路の町屋があり、横目に見ながら通り過ぎる。昨日の朝もここを通ったが、明朝も家具の納品で伺う事にしている。
モバイルは持ち込んだが、主にトレペに3Bの鉛筆で計画案を検討する。幾つかの案をゆっくりと見直す。可能性の低い案から外し、徐々に考えをまとめていく。拡散してきた案を洗練させていく作業に移る段階となってきた。更に1案作成。
週末の予定でオーバーブッキングに気づき、慌てて建築主に変更をお願いする。土日に打合せが集中し勝ちで、スケジュール管理に気をつけなければならないと反省。
昨日の打合せの中で、建築主からお話しが有った空間の中の色について再考している。基本的に建築に表れる色とは、素材の色であるべきと考えている。石・木材→タイル・鉄→塩ビ・塗料と人工的な加工度が増すに従い、素材そのものの色は無くなって行く。空間を考える際、色をどのレベルでコントロールするかで、その考え方も変ってくる。プリント合板、シート、クロス、塗装など表層の厚さが極端に薄くても見え方や色は幾らでも作り出せるようになってきた。そこでは色や素材感は記憶が作り出してきたイメージを反映した物に過ぎない。その中で建築に使われる白は何時の時代も特別な物であるように思う。人工的に作り出される色として得がたい時代からの憧れを、今に引きずっているのかも知れない。生活空間では建築以外の要素で家電・消耗品等、コントロールし辛い様々な色が室内に入ってくる。そういった意味で、空間に表れてくる建築の色は極力、数を減らす様心がけている。
夕方、上荘町の家の建築主御自宅へ。カーポートの増築の打合せを行う。冬の霜で去年、車の鍵穴が凍て付いた事が屋根設置の理由だった。要望を伺いながら具体的な形として説明する。凡そ概略は決まった為、図面化し進める事となった。
アトリエに戻る。パートナーと全ての案を議論する。幾つかに絞った案の問題点を洗い出す。
# by kawazoede | 2006-10-29 23:00 | 日記
オーダーキッチン
10月28日
早朝、姫路に向けて車を出す。土曜の朝の7時で道は混むまいと読んでいたが、行楽やスポーツに向かう車で比較的多い。
姫路I邸の御自宅へ。施工会社への見積もり依頼を、敷地の現況の説明も兼ねて現場で行った。各社に順次説明する。思っていたより時間が掛かった。少しずつ時間がずれる。通常、見積期間を2週間としている。今回土曜を含む3連休があり1社から期間が短すぎるとの指摘が有った。建築主の了解を取り、数日提出を遅らせる事とした。
急いで神戸市北区へ移動。加古川バイパスが事故で渋滞している。この路線は渋滞の可能性が高く、かつ抜け道が少ない。
オーダーキッチンのショールームで高床の家の建築主と待ち合わせ。先に到着されていた。デザインしたキッチン図を元に天板、面材、機器、水栓などの金具等を一つ一つ見ていく。調理器具はロジェール、食洗機はミーレ、フードはアリアフィーナと言う構成で御了解頂く。アイランド型のシンクキッチン3.0mと対面型のコンロキッチン2.1mと言う構成で、天板と面材の材質のコーディネートで迷われている。ステンレスの天板はシンクとシームレスの加工が可能であり水の仕舞いが良いが、ステンレスと言う素材の持つシルバーのイメージは好みが分かれる。人工大理石は色のコントロールが容易な事があげられる。面材は白のウレタン塗装とシナ合板の自然系塗料仕上げが候補に上がっている。いずれも素材感やイメージが違ってくる。CGでパースを作り御判断いただくこととした。
夕方、Zigzagの現場で定例会議を行う。外構のウッドデッキの束石と照明器具が施工中だった。キッチンはセットできていたが養生がしっかりとされて全容を見る事が出来ない。大通りから予想以上に建物が良く見えるポイントがある。物干し金物がその視界に入る為、位置をずらす事を御了解頂く。スケジュールを打合せ。引渡しの時期からオープンハウスを11月18,19日とすることでこちらも御了解いただいた。
夜、実家で夕食を取る。久しぶりにゴールデンタイムにTVを見る。アトリエのリビングにはTVを置いていない。寝室にあるTVで、深夜見る事もあるが日常は殆どない状態で、最近のCMは色々と興味深い。
アトリエに戻り、スタッフ、コラボレーターのN氏から送られてきた図に目を通す。良い形になってきた。
# by kawazoede | 2006-10-29 00:05 | 日記
コンペ
10月27日
朝、Zigzagの現場へ。職人さんはまだだったが、今日キッチンの取付けが行われる。ステンレス天板にミーレ、AGEなどの輸入器具をセットしデザインしたオーダー品である。2階の本棚は既に取り付けられていた。
事務所で概算書を作成。今日の打合せに備える。現場からの質疑を検討していると午前中は終わってしまう。
昼から、計画案を検討し始める。昨日作成した案に加えて幾つかのバリエーションを作っている。全体のスケール感が掴めてきた。案の可能性を展開していく。コンペの為、案を一つに絞らなくてはならないが、難しい選択となる。提案しなかった案が採用される可能性もあり、ある意味、読みを基にした賭けでもある。
夜、荒井の家の実施図の打合せで御自宅へ。そう言えば夜にお伺いする事は初めてかもしれない。概算書、図面を説明する。
アトリエに戻り計画案を検討する。垂水の家の建築主からお電話頂く。オープンハウスに来て頂けるとの事だった。日程を調整し日を決定しなくてはならない。その他、事務所検査、建築主への引渡し、完了施主検査、カメラマンの撮影日の設定など徐々に慌しくなって行く。
# by kawazoede | 2006-10-28 07:24 | 日記