素材と色
10月29日
朝、打合せ資料を準備し姫路へ。相談会へ向かう。途中の道に竣工した姫路の町屋があり、横目に見ながら通り過ぎる。昨日の朝もここを通ったが、明朝も家具の納品で伺う事にしている。
モバイルは持ち込んだが、主にトレペに3Bの鉛筆で計画案を検討する。幾つかの案をゆっくりと見直す。可能性の低い案から外し、徐々に考えをまとめていく。拡散してきた案を洗練させていく作業に移る段階となってきた。更に1案作成。
週末の予定でオーバーブッキングに気づき、慌てて建築主に変更をお願いする。土日に打合せが集中し勝ちで、スケジュール管理に気をつけなければならないと反省。
昨日の打合せの中で、建築主からお話しが有った空間の中の色について再考している。基本的に建築に表れる色とは、素材の色であるべきと考えている。石・木材→タイル・鉄→塩ビ・塗料と人工的な加工度が増すに従い、素材そのものの色は無くなって行く。空間を考える際、色をどのレベルでコントロールするかで、その考え方も変ってくる。プリント合板、シート、クロス、塗装など表層の厚さが極端に薄くても見え方や色は幾らでも作り出せるようになってきた。そこでは色や素材感は記憶が作り出してきたイメージを反映した物に過ぎない。その中で建築に使われる白は何時の時代も特別な物であるように思う。人工的に作り出される色として得がたい時代からの憧れを、今に引きずっているのかも知れない。生活空間では建築以外の要素で家電・消耗品等、コントロールし辛い様々な色が室内に入ってくる。そういった意味で、空間に表れてくる建築の色は極力、数を減らす様心がけている。
夕方、上荘町の家の建築主御自宅へ。カーポートの増築の打合せを行う。冬の霜で去年、車の鍵穴が凍て付いた事が屋根設置の理由だった。要望を伺いながら具体的な形として説明する。凡そ概略は決まった為、図面化し進める事となった。
アトリエに戻る。パートナーと全ての案を議論する。幾つかに絞った案の問題点を洗い出す。
# by kawazoede | 2006-10-29 23:00 | 日記
オーダーキッチン
10月28日
早朝、姫路に向けて車を出す。土曜の朝の7時で道は混むまいと読んでいたが、行楽やスポーツに向かう車で比較的多い。
姫路I邸の御自宅へ。施工会社への見積もり依頼を、敷地の現況の説明も兼ねて現場で行った。各社に順次説明する。思っていたより時間が掛かった。少しずつ時間がずれる。通常、見積期間を2週間としている。今回土曜を含む3連休があり1社から期間が短すぎるとの指摘が有った。建築主の了解を取り、数日提出を遅らせる事とした。
急いで神戸市北区へ移動。加古川バイパスが事故で渋滞している。この路線は渋滞の可能性が高く、かつ抜け道が少ない。
オーダーキッチンのショールームで高床の家の建築主と待ち合わせ。先に到着されていた。デザインしたキッチン図を元に天板、面材、機器、水栓などの金具等を一つ一つ見ていく。調理器具はロジェール、食洗機はミーレ、フードはアリアフィーナと言う構成で御了解頂く。アイランド型のシンクキッチン3.0mと対面型のコンロキッチン2.1mと言う構成で、天板と面材の材質のコーディネートで迷われている。ステンレスの天板はシンクとシームレスの加工が可能であり水の仕舞いが良いが、ステンレスと言う素材の持つシルバーのイメージは好みが分かれる。人工大理石は色のコントロールが容易な事があげられる。面材は白のウレタン塗装とシナ合板の自然系塗料仕上げが候補に上がっている。いずれも素材感やイメージが違ってくる。CGでパースを作り御判断いただくこととした。
夕方、Zigzagの現場で定例会議を行う。外構のウッドデッキの束石と照明器具が施工中だった。キッチンはセットできていたが養生がしっかりとされて全容を見る事が出来ない。大通りから予想以上に建物が良く見えるポイントがある。物干し金物がその視界に入る為、位置をずらす事を御了解頂く。スケジュールを打合せ。引渡しの時期からオープンハウスを11月18,19日とすることでこちらも御了解いただいた。
夜、実家で夕食を取る。久しぶりにゴールデンタイムにTVを見る。アトリエのリビングにはTVを置いていない。寝室にあるTVで、深夜見る事もあるが日常は殆どない状態で、最近のCMは色々と興味深い。
アトリエに戻り、スタッフ、コラボレーターのN氏から送られてきた図に目を通す。良い形になってきた。
# by kawazoede | 2006-10-29 00:05 | 日記
コンペ
10月27日
朝、Zigzagの現場へ。職人さんはまだだったが、今日キッチンの取付けが行われる。ステンレス天板にミーレ、AGEなどの輸入器具をセットしデザインしたオーダー品である。2階の本棚は既に取り付けられていた。
事務所で概算書を作成。今日の打合せに備える。現場からの質疑を検討していると午前中は終わってしまう。
昼から、計画案を検討し始める。昨日作成した案に加えて幾つかのバリエーションを作っている。全体のスケール感が掴めてきた。案の可能性を展開していく。コンペの為、案を一つに絞らなくてはならないが、難しい選択となる。提案しなかった案が採用される可能性もあり、ある意味、読みを基にした賭けでもある。
夜、荒井の家の実施図の打合せで御自宅へ。そう言えば夜にお伺いする事は初めてかもしれない。概算書、図面を説明する。
アトリエに戻り計画案を検討する。垂水の家の建築主からお電話頂く。オープンハウスに来て頂けるとの事だった。日程を調整し日を決定しなくてはならない。その他、事務所検査、建築主への引渡し、完了施主検査、カメラマンの撮影日の設定など徐々に慌しくなって行く。
# by kawazoede | 2006-10-28 07:24 | 日記
配筋検査
10月26日
事務所にてスタッフと打合せ。実施図の訂正内容等を確認する。その後、別の実施設計図をA2トレペに最終プリントする。設計の一連の流れの中で大きな節目である。午前中までに構造、設備からも図面が届いた。図面の郵送に2社ともまったく同じ形状とサイズのケースで送って来られる事が興味深い。ダンボールをカットして三角形の断面の筒としたお手製のもので、その中にトレペの図面が丸めて納められている。強度的にもコスト的にも合理的な形と言える。
夕方、加古川へスタッフと移動。平岡町の家の配筋検査を行う。スタッフとしては初めての現場となるため、事前に検査の要点を調べて臨む様伝えていた。壁の位置、寸法、鉄筋の本数・ピッチ、型枠の寸法や形状を確認していく。恐らく鉄筋で組まれた床の上を歩く事も初めてだろう。直に慣れると思うが、足元がまだ覚束ない。配筋は問題なく綺麗に組めていた。
アトリエに戻る。計画案をじっくりと検討する。徐々に集中の度合いを高めなければならない。
来年、新しい基本OSがリリースされ、その2年後には現在のOSのサポートは打ち切ると言う。発売元の独占状態は如何ともし難い。個人レベルでのユーザーには講じる力など無い。そこに国を超え浸透してしまった問題の根幹がある。
# by kawazoede | 2006-10-27 00:19 | 日記
ダイニングテーブル
10月25日
朝、兵庫県土木事務所へ。昨日申請の確認が下りたとの通知で受け取りに向かう。若干訂正事項があり、その場で書き直し訂正印を押す。訂正印で申請書類が真っ赤にならない様気をつけているが、毎回何かしら訂正はある。
日曜日に市議会の選挙が予定されている。至る所でPRを目にしてもいざ投票となると、判断材料が少なすぎて考えてしまう。
姫路の町屋のダイニングテーブルを小野の家具の工房に製作依頼をしている。今月末の納品の予定で、状況が気になっていた為、アポなしでお伺いした。丁度天板の加工中で、脚は出来上がっていた。工房のO氏には今回始めて仕事をお願いしたが、お話を伺っていると丁寧な仕事が期待できそうだ。来週月曜日に搬入する事になる。
Zigzagの現場へ。今日は左官工事とロールスクリーンの採寸をされていた。左官の壁が一部綺麗に仕上がっていた。建築主が来られる事を知り、到着を待つ事にした。
アトリエに戻る。スタッフとコラボレーターのN氏と電話で打合せ。2者から送られてきた図面に目を通し、コメントする。
夕方、丘の家に移動する。駐車場の増築について打合せを行う。外観への影響、北西からの風を気にされている。2つの案を説明し、1案を更に検討することとなった。薪ストーブに薪の灰が残っている。既に火を入れられたのかと思って聞くと、ストーブの取り扱い説明で試した際の物と言う事だった。計画の途中に誕生した男の子が達者にあちこち歩き回っている。当面ストーブの柵は要りそうに感じるが、余計な心配かもしれない。建築主自身も薪ストーブのある環境で育たれたと言う。危険性は十分御存知と思う。Zigzagの現場が近く興味を持って見て頂いているようだ。竣工後も事務所のデザインに関心を持っていただける事は嬉しい。オープンハウスにも来てくれるとの事だった。
アトリエに戻り、実施設計を仕上げていく。
# by kawazoede | 2006-10-26 00:18 | 日記